埼玉県毛呂山町の出雲伊波比神社でここ数年、
野良猫が増え続け、話題になっている。
いつの間にか神社にすみ着き、
インターネット上では
「猫神社といっても過言ではない」などの書き込みも。
神社の設備が猫の爪で傷つくなどの被害も出ていて、関係者は「これ以上猫を増やさないためにも、
勝手に餌を与えたりしないで」と訴えている。

 毛呂山町の小高い臥龍山の上に位置し、
国の重要文化財に指定されている同神社。
町によると、少なくとも奈良時代には建てられていたといわれ、現代では春と秋に「流鏑馬(やぶさめ)」が行われることでも知られている。
そんな歴史ある神社で、
野良猫が多く見られるようになったのは数年前から。

猫は繁殖力が強く、
一度に多くの子猫を出産するといわれている。
神社側もできる範囲で野良猫に去勢手術をしていたが、それでも追い付かない。
数は増え続け、少なくとも20匹以上がすみ着いているという。
ツイッターで『猫神社』などと言われるようになってしまって…」。
神社の氏子総代会の小沢弘さんは、
頭を抱える。
猫が増えたことで、
ふん尿による悪臭があったり、
札を入れる箱に猫が爪を研いだ痕が残っていたり。猫は神社内の至る所で見られ、本殿に傷が付く恐れも考えられる。