動物病院でトリマーとして働いてます。
安楽死は何頭もみました、
噛み付き犬、老犬で体は健康だけど痴呆で夜鳴きがヒドイ犬、
皮膚病が酷くて何年も通院それでも治らず腐った皮膚の臭いに飼い主が耐えかねて・・
などほとんどが納得のいかないものばかりでした。
私は安楽死反対派でした。病気で動けなくなっても食べられなくなっても
その命尽きるまで頑張って欲しいと思ってました。
でもある日仕事が終わる頃かつぎ込まれた犬は私が7年も担当していた犬でした。
30分以上癲癇がおさまらないと言う飼い主、先生はすぐに注射をしたが更に30分経っても
癲癇はおさまらず先生は「老犬だしこれ以上は心臓が持たない、1度麻酔をかけて
麻酔から醒めたとき癲癇がおさまっていなければもうダメだ」と言い麻酔をかけた。
犬は眠ったが1時間もしないで意識が覚めぬまままた震えながら硬直し癲癇がはじまった。
先生は安楽死をすすめたが飼い主は「心の準備が出来てない」とその犬を連れて帰った。
いつまであの状態で苦しませるのかと初めて安楽死を願った、自分にとって大事だから
安楽死を選択できるのですね。飼い主さんは早朝4時に飼い犬を看取ったそうで
自分が弱くて大事な犬を10時間も苦しませたと後悔していました。
安楽死をすすめるわけではありませんが、自分ならどうして欲しいか、
大事なペットにどうしてあげられるかは飼い主さんが決めるのが1番いい選択だと思います。
長文失礼しました。