上記の4つの情報が確認できましたら、実際に計算を行いましょう。

年間の合計金額から除外される手当を引く
その金額を所定労働日数で割る
さらに所定労働時間で割る
以下に例を記載しますので、計算する際の参考にしてください。

年間の合計金額:360万円
除外される手当の金額:60万円
1年間の所定労働日数:240日
1日あたりの所定労働時間:8時間

360–60=300
300/240=1.25
1.25/8=0.15625
0.15625*10000=1562.5

上記の条件で計算した場合には、時給は約1563円です。

ブラック企業は、拘束時間が長いため時給換算すると安くなるのです
仮に、1日あたりの給与が10,000円、拘束時間が14時間であれば時給は714円です。


日本全国の平均は約1500円
マイナビのアンケートによると、日本全国の社会人の平均時給は1486円とあります。
2018年に最低賃金が値上げされていることを考慮すると約1500円程度と捉えると良いでしょう。
7割近くの方が1500円以下と回答しています。

これは、日本のどの地域においても最低賃金以下。さらに、本来であれば1日の労働時間は最大8時間と労働基準法で定められているので、時間外手当も支払う必要があります。

所定労働時間を用いるのが、一般的な時給の計算方法です。ただし、上記のように働いている状況によっては、実際の労働時間は所定労働時間と異なる場合もあるでしょう。