まだ蒼き頃、酒瓶を間に、友と夢を語り、神を語り、世界を語り、日本を語っていた。
若輩ながらわが祖国の将来を真剣に憂い、語ることに何のてらいもなかったように思う。
口角泡を飛ばしながらの激論は朝まで続いた。
いつの頃だろうか“正義”という言葉も“論争”という言葉も “わが国日本が”という言葉も会話からなくなったのは……。

加藤先生っぽい文章だ。今あらためて読んでみても、加藤先生たちの情熱をひしひしと感じる