イノシシにワクチン 時期や地域は県と農水省で協議 飼育豚へ接種求める声も(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190222-00000087-mai-soci

農水省が野生イノシシへのワクチン入りのえさ散布を決めたことについて、愛知県の大村秀章知事は記者団の取材に「歓迎とかそういうのはない。
とにかく豚コレラの感染拡大を何としても封じ込める」と述べた。岐阜県の古田肇知事は「ワクチン使用に大いに期待する。我が国初の試みで、国の指導に沿いつつ、愛知県などとも十分調整を行い協力したい」とコメントした。

 ワクチンをまく時期や地域などについては両県と農水省で今後協議する。愛知県畜産課の岡地啓之課長は「実際にワクチンをまくのは自治体なので、気を引き締めてしっかり連携したい」と語った。

 養豚業者からは決定を評価しつつ、国が否定的な立場を崩していない飼育豚へのワクチン接種の実施を求める声が相次いだ。

 岐阜県養豚協会の吉野毅会長は「大きな一歩で歓迎する。イノシシへのワクチン投与、生産者の飼養衛生管理基準の順守徹底、豚へのワクチン接種の3本柱で感染防止をお願いしたい」と訴えた。

 愛知県田原市の養豚業者は「一歩前進したとは思うが、イノシシ以外の感染源の可能性も考えれば豚にもワクチンが必要」と言う。
同県三河地方の養豚業者は「ようやく国が動いたが、山深い地域で徹底的にえさを散布できるのか。感染地域で豚へのワクチンの限定使用を考えるべきだ」と話した。