17の進学校の美術部の部長だった頃、一つ下の後輩の女の子を、あきらめね
ばならないと、想いをその子の肖像画を描いて封じ込めて、注文して作らせた
銀箔張りの額に収めて、深夜、川の上の橋から、鼻からしたたり落ちるダンマ
ルと一緒に川面(かわも)に落とし、忘却の川の流れに旅に出したことがある
。青春ってそんなものかな。