評論家っていうと、なんか口ばっかりっていうイメージだけど、
実際、社会に出てみると、芸術家だけで成り立つものなんてないよ。
作品集を出すにしても編集者がいるし、
個展開くにしても、ある程度の規模はキュレーターがいるし、
雑誌や新聞に載せるにしても、やっぱり編集者やライターがいる。
芸術家が世に出るため作品を売るために、二人三脚する人物はたくさんいる。
評論家っていうのは、必ずしも偉そうに批判なんてしている人間ではなくて、
芸術家を世の中に紹介する仕事をしている。
作品の良し悪しをバシバシ発言している辛口評論家なんて、
マンガの中くらいしか出てこないよ。

芸学は出版社や新聞社の文化部なんかに就職する人もたまにいるから、
実技の人の仕事仲間だと思うよ。