日本の石膏デッサンって、
調子の幅とかトーンにこだわりすぎて、粘土像やブロンズ像になって
しまっているのが多い。
いらん線強調したり、蜘蛛の巣のようなタッチのテスクチャ貼り付けたり。
石膏像を描くというより、すでに石膏デッサンという
様式化されたジャンルになっていると思う。

外人の描いたうまい石膏デッサンは、まんま石膏で立体感も量感もある。
コントラストは結構強い。極端な話、ピカソかなんかが描いた
石膏デッサンは、白と黒のベタ色面だけで
量感や石膏の質感が見事に出ていて驚いたことがある。

外国の人が、日本の美術学校は照明がメチャクチャで、
環境的には劣悪だと言っていた。