ですから、あなたの理解しているマーケットメイクだと、マーケットメイカーに恣意が入って、
厳密な意味で市場原理で議席を予想するという事にはならないと言っているのです。
例えば、1議席下がるごとにマーケットメイカーが10枚ずつ買って行くとします。
この場合、相場が10議席下がるためには100枚の売りが必要になります。
もし仮に民主惨敗で50議席しか取れそうにないとすると、
これにマーケットが着いて行くには1500枚の売りが必要です。
実際にそんな枚数は市場にありません。
市場参加者が少ないので、200枚程度で売りは止まってしまうでしょう。
その場合、気配は動かさないのですか?
たぶんマーケットメイカー氏は、そうなる前に気配を下げるでしょう。
その場合、どういう理由で気配を下げるのか?
民主が惨敗するかもというニュースを見てマーケットメイカーが気配を下げるなら、
市場原理を通じて議席数を予想しようという趣旨からは外れます。
単なるニュースの後追いですね。
市場に売りが溜まった(逆に言うとマーケットメイカーの買いポジが増えた)
という理由で気配を下げるなら、私が言う、気配を下げる理由と同じです。

マーケットメイカーに相場観があって気配値を動かしたり止めたりするなら、
それは上でも言いましたが単なるニュースの後追いになるだけです。