毒3 70話

〜〜警察署にて〜〜
倉田刑事「もしもし?太樹の事はまだわからねえ。探してるんだがさっぱり現れねえ。ん?何だ?」
勇「千里と連絡がつかないんです」
倉田刑事「いつからだ?」
勇「昨日夜10時に別れてからずっとです」
倉田刑事「おい、万一何か起きたら家族が捜索願い出すだろ」
勇「あいつは両親がいません。一人で住んでるんです」
倉田刑事「そうなのか?友達とも住んでねーのか?」
勇「確実な事はわかりませんがそうだと思います」
倉田刑事「わかった。オメエは何してんだ?」
勇「夕方に晩飯の約束があって。あの・・・何もないですよね?」
倉田刑事「何もないだろうさ。心配しすぎんな」
勇「刑事さんは今日何されるんですか?」
倉田刑事「クリスマスか?知らねえよ。俺とは関係ねー日だ。ガキどもが好きなんだろ。俺はただ仕事があるって逃げだしてから10年以上だ」
勇「わかりました」

〜〜どっか外にて〜〜
一条「何だって?」
勇「調べてみるって」
愛「てか修二さんからずっとどこに行けっていうの来ないね」
一条「なあ・・俺達これでもう優里を探すのあきらめるのか?」
愛「僕達これ以上何をどうすればいいんだろね?」←※ちょっと意訳あり。
一条「言われてみりゃ俺達もできるだけの事はやったしな。全国回ったし」
勇「・・・・」

※勇の回想
勇「勉強してんのか?飽きねーのか?」
秀「あ・・・まあ・・・」
勇「誰だ?」
秀「うん?」
勇「(秀の顔の傷を見て)誰だ?」
秀「あ・・・大丈夫だよ。君が出てこなくてもいいよ」
勇「・・・・」
秀「本当だよ。僕がうまくやるから」
勇「・・・・。やるだけやってみてダメだと思ったら話せ」
秀「ありがとう。頼もしいね」

〜〜どっか外にて〜〜
愛「何考えてんの?」
勇「ん?いや。葵が待ってる。行こう」