前スレでのトピック

何故翔が突然アリエッティに命について冷たく言い放ったのか、

この辺の心情のやりとりは、
米林監督の持ち味なのかな、と思える、
児童文学的なうまさがある。

翔は、心臓の病気で、命に関わる手術を控えてるのに、
支えてくれる家族がいない。良く知らない家に預けられる。
母はいるのに、仕事だという。
大叔母もハルさんもいまいち翔の心の機微に疎い。

ハルさんは問題外にしても、
大叔母も食卓で、子供の前で母を悪く言うのは、悪手だ。良くない。
子供は、僕は大丈夫ですとか、いい子の振りで母を庇うしかない。

翔は相当気を使って生きてる。
心細いだろうな、という描写が重なってる。

これは、家族三人ずうっと支え合って暮らしてるという
アリエッティが羨ましくなっても仕方のないところだ。
まだ12歳だし。

君たちは、滅びる種族なんだよ、
とかいじわるなことを言うのは、
まあ、やっかみだけど、
そういうのは翔がずっといい子でいて、我慢してきたことでもある。

で、アリエッティが涙ぐむと、すぐごめんと言って、
そして自分の同情しちゃいたくなる身の上話をする。

仲良くなる話の流れとしては、きれいだと思う。

いきなり心臓の病気の話とかされてもちょっと重いしww
いきなりそんな話して同情されたらプライド傷つくしww
いじわるを言って、お詫びがてら自分の弱みも話す。
自分で見つけた、自分だけの友人に、心の内を明かして、仲良くなる。

児童文学的の趣があるw秘密の花園とか読んでるしなww

米林監督は、長所も短所も地道で地味〜なところだな。意外と大器晩成するのかもなあ。