スゲーこと言うよな〜。
ただこの場面で、話してる魔女は
めっちゃ嫌〜な感じの連中と対峙していたので
このセリフにはちょいとトゲがある。

「あなた達の言葉は、
ありとあらゆる可能性を特定の性質に切り分けるナイフ
自分たちの都合のいいように世界を刻む道具。」

まあそうなんだけどさ、
でも意志をもって事象を現出させて確定させて認識していかないと、
すべては無限の可能性のまま、なんも始まらないってことでもあるんだな。

おそらく創造主()はそれをお望みではないわけだ。
だから人は言葉をもった。

ただ、道具には使い方と、使いどころってものがある。
それが間違ってると言いたいんだな。

「有限のあなた達」

これもトゲがある。
自分はどんなにガラクタまみれのモンスターに
堕ちてしまった存在でも、存在している以上は、
無限と繋がっているはずだと思う。
存在しているっていうエネルギーは
常にそこからやってきているからだ。それ以外ありえん。

「わたし達は言葉を知りながらそれを棄てることができる者。」

ここが言うなればとるべきバランスだ。
言葉という道具を置いて、
あるいは言葉という道具の限界をわきまえて、
無限とつながることを思い出そう。
ガラクタになってしまったパターンをほどいて、そこに還そう。

そうすれば、言葉も名前も、本来の魔法としての力をとりもどしていく。

無限と繋がることと、その無限を有限のなにかに確定させていくこと。

この両方を行きつ戻りつして、バランスを探っていくことが望ましい。と思う。