移動に時間がかかり過ぎてやり直しになり、嫌がった人の話。

「乳管造影の記録」の撮影依頼
患者さんは29歳の人で、症状は乳首からの透明な分泌物と、おっぱいの腫れと痛み。
分泌物が多めで、常時出てる状態。
乳首を消毒し分泌物を搾ると痛いらしく顔をしかめる。
拡張針を挿入すると「痛い痛い」と叫び、手足をバタつかせる。
看護婦が宥めて検査続行で針を太いに変えるが歯を食いしばり耐えてる。
管を挿入し洗浄液を入れるが余りの痛さに悲鳴を上げる。
造影剤の注入も「あー、あー」とかなり痛がる。
乳首を縛り、マンモ室に向かうが廊下を曲った先と少し離れてる。
機器の設定の為、先に向かうが、患者さんは中々来ない。
やっと来たのでマンモ撮影をする。
おっぱいがパンパンなため圧迫されると「痛いヤメて」と泣き叫ぶが何とか終了。
糸を解くと分泌物が母乳の様に噴き出す。

撮影機器を片し帰る準備をしていると、先生から撮影のやり直しを頼まれる。
話によると患者さんが、移動にモタ付いた為、
造影剤が体内に吸収され、分泌物が出てきてしまい、キレイに写らなかったらしい。
再度、検査準備室に向かい機械を設定してると
患者さんが再検査を「絶対に嫌」と嫌がってた。
先生と看護師さんが説得すると「痛いのは嫌」と泣き出してしまう。
先生から「既に乳管が開いている為、今受けたほうがいい」
「後日だと再度乳管を拡張しなければならず痛い思いをする」と説得され
渋々検査を了承する。
乳管洗浄と造影剤の注入は「くぅ…」と声を押し殺し痛がり、
乳首を縛ると車椅子に乗せマンモ室へ直行し撮影した。
流石に2度めはグッタリしてた。

検査結果は乳腺炎だった。