母があと1、2週間と言われた。一年の闘病生活、何度か家には帰れたし、積極的治療は打ち止めとされてから3週間は家で過ごした。
家での看護は色々な面で難しく、家族も倒れない段階で病院に戻ることを決めた矢先、訪問看護師から肺炎の疑いを指摘され、再入院から約二週間たったところだ。
抗がん剤、新薬の分子標的薬、それは辛い治療だったに違いない。だから最後は痛くなく、苦しくなく、逝ってほしい。どうせ死ぬんだ、モルヒネも増やしてもらってかまわない。今も1人病室にいる母にしてあげられることは何一つないけど、ただ穏やかに眠ってほしい。