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『寸又峡温泉への通年バス廃止へ 18年度末、大鉄千頭駅発』(18/07/05 静岡新聞SBS)
http://www.at-s.com/news/article/economy/shizuoka/510767.html
大井川鉄道(島田市)の子会社でバス事業を手掛ける大鉄アドバンスが、
川根本町の大鉄千頭駅と寸又峡温泉を結ぶ路線バスの通年運行を2018年度末で廃止することが4日、大鉄への取材で分かった。
年間約15万人が訪れる寸又峡の観光関係者らは唯一のバス路線の廃止に「客足が遠のく」と危機感を募らせ、
同町や県に支援を求める要望書を提出することを決めた。

大鉄アドバンスによると、同路線は1963年に運行を始めた。
だが、マイカー利用の観光客増加や町の人口減少により、
2017年度の同路線バス利用者は5万4599人と、15年ほど前に比べて半数近く減少した。
2003年ごろには約180人いた定期券利用者も、現在は数人に落ち込んだ。
事業赤字が続き、老朽化した車両の更新費用の捻出も難しいことなどから、同社は運行継続は困難と結論付けたという。

こうした状況を受け、「寸又峡美女づくりの湯観光事業協同組合」は3日に緊急会合を開き、
今後の観光客輸送について県や町、大鉄と地元の4者で協議する場を設ける要望書を提出することを決めたという。
寸又峡温泉はSNSなどで人気が広がった「夢のつり橋」の影響で観光客が急増している。
バス路線が無くなれば、千頭駅からの公共交通はタクシーだけになる。
ペンションを営むOさん(69)は「バスが無いと売り上げは半減する。宿泊客を送迎しようにも夫婦経営では厳しい」と不安視する。

大鉄は15年、地域経済活性化支援機構の支援を受け、エクリプス日高(北海道)が新スポンサーとなり経営再建を進めている。