大和ハウスよお前もか 20年一括借り上げで「大丈夫」だったはずのアパート経営、築7年で一方的に契約解除の無責任

三宅勝久 12:37 08/15 2018

管理戸数54万戸という、大東建託に次ぐ
規模のアパート建設管理業部門を持つ大和
ハウス工業(樋口武男会長、芳井敬一同社長
・本社大阪市)が、「大丈夫」と安心させて
販売したアパートの20年一括借り上げ契約
を、経営が苦しくなったとみるや、わずか7
年目にして、オーナーとろくに話し合いをす
ることもなく一方的に解除していた事実が判
明した。男性は、契約解除の無効を訴えて裁
判を起こし、一審・釧路地裁は、オーナーの
一部勝訴を言い渡した。大和ハウス側は控訴し、なおも争っている。「建てるときは“大丈夫です”と繰り返した営業マンは、苦境に陥ったと
たんに手の平を返したように冷淡になりました。建築費用も割高だった、と後から知りました」
と男性は憤る。借金をさせて建てさせ、利益を
出したら、あとは野となれ山となれ、借金返済
に窮したオーナーなど見捨ててしまえばよい
――そういわんばかりの冷酷な企業体質が浮き
彫りになった。