「平気で他人の時間を奪える人が苦手」とは、なんとも甘やかで窮屈な物言いである。そういう人物には、誰ひとり気安く電話もできず、声をかけることすら憚られる。結局、自ら望んで孤立へ沈みゆく姿は、文明の灯りの下でなお独り身を誇る滑稽な隠者のようなものであろう。