付記
ちなみに、私は辛いものが大好物である。特に唐辛子、チリ系には強い。そして私は大のカレー好きでもある。
20代の頃、私は当時のガールフレンドとともに東京中の「カレー専門店」を食べ歩いた。
それが貧乏だった私たちの唯一の楽しみだった。インド系を最も好んだが、大衆食堂のカレー、
蕎麦屋さんのカレー、洋食屋さんのカレーも大好きである。
20倍とか30倍とか辛さを自慢する店にも何度か行った。だが、大沢食堂の「キョクシンカレー」に
(味、辛さともに)太刀打ち出来る店は皆無だと断言する。
ただ唯一、大沢食堂の「キョクシンカレー」を超えるものがあるとするならば、富山では知らない者が
いないといわれている名店・富山タージマハールの「ブラックカシミールカレー」である。
大沢食堂のカレーは名実ともに「大衆食堂のカレー」の極みと言える。だが、富山タージマハールのカレーは
「南部系インドカレー」の極致だ。具のない(見えない)ドロドロしたスープカレーだが、
そのコクの深さは並ではない。何10種類ものスパイスが融合した辛さは実に芳醇で、単にチリだけでは
味わえない絶妙なカレーだ。特に「ブラックカシミールカレー」は、辛さだけでは大沢食堂の
「キョクシンカレー」に一切引けをとらない。その上、とてもスパイシーなのだ。
これこそが、「薬膳」である。本当に疲れ切り、食欲のない時、私はレトルト製の「ブラックカシミールカレー」を
食べる事に決めている。
ちなみに、この「ブラックカシミールカレー」を作っているのも、本物の「極真空手黒帯」の猛者である事を知る人は少ない。

小島が『カレー博士』と呼ばれるのも納得できる博識!!