幼い頃の小島さんの実家は壮絶に貧しく玩具を買ってもらえなかった。
そんな小島少年が唯一持っていた玩具が近所の友人からもらった光線銃だった。
壊れていたので友人が捨てようとしていたのを「捨てるなんてもったいないよ!」と小島さんが言ったらくれたのだ。
壊れた光線銃を幼い小島さんは分解し、故障原因を特定すると、なんと!自分で修理してしまった!
完璧に修理されビヨヨーン!という音とピカピカと光を放つ光線銃!
光線銃をくれた友人も驚きながら「一志君は修理名人だね!将来は網戸の修理をするといいよ!」と感心した。
それから60年。友人の忠告通り小島さんは網戸の修理をしている。
ベランダで網を張り替えながらふと青空を眺めて深呼吸する小島さん。

あの時光線銃をくれた友人も今この青空の下にいる。