武道離れしていく日本人の実態と背景事情

平成で進んだスポーツ離れ

20年間でいちばんはっきりとわかる変化は、生活者のスポーツ離れ

4時点以上で継続的に聴取している50項目の趣味・スポーツのうち、
2018年にスコアが過去最低を更新したものは、なんと29項目。
全体の6割にも及びます。

●「1年を通じて、何かスポーツをしている」
1998年33.3%→2018年24.5%(-8.8ポイント、過去最低)
●「スポーツのグループ・サークル・団体に参加している」
1992年24.0%→2018年15.1%(-8.9ポイント、過去最低)
●「趣味のグループ・サークル・団体に参加している」
1992年23.6%→2018年14.7%(-8.9ポイント、過去最低)
 と、いずれも20年間でジリジリと下げ、直近に最低のスコアをつけています。

「武道離れ」の背景にはさまざまな要因があるのでしょうが、
影響が大きそうなものを挙げるとすればやはり「お金」の問題があるでしょう。

総務省「家計調査」によれば、20年ほど前、1997年の可処分所得は49万7000円なのに対して、
直近2017年では43万5000円と、87%程度の水準に。
趣味を続けたり、掘り下げていこうとすれば、どうしてもある程度お金がかかるもの。
団体やサークルに入れば月謝などもかかってくるでしょう。
昨今のフトコロ事情の厳しさが、趣味を持ちにくい・
続けにくい状況を作り出している可能性は高そうです。
https://toyokeizai.net/articles/-/265582