ちなみに直心影流17代石垣辰雄源安常(甲龍斎)の著書「鹿島真伝直心影流極意伝聞」には、
1.「当流の正しい流れを受け継いだ者は、正系の伝書、分派の伝書等、どの伝書にも杉本姓と明記しているのである。
  ところがここに1人の造反者がいた。14代榊原鍵吉晩年の弟子で山田次郎吉という者が、
  たまたま他流のペースに巻き込まれ、鹿島の地を歩き廻り、他人の家の過去帳を見つけ出し、
  あったあったと喜んで流祖の名を松本備前守尚勝と変えて発表してしまったことから、話が余計にこんがらがってしまった。
  しかも、この山田次郎吉が商大の剣道教授だったので他流人や考証家は深く調べもせず、彼の説を信用してしまった。」
(続く)