>>750
琉球武器術にはトンファーとか剣とか中国の武器を使ったものもあるし、
棒術なんかは特に棍を連想させる。でも、仮に中国製の武器を使ってるからといって
中国の武器術が伝わってることにはならない。だって、中国の現地で武器を買って
持って帰ってそれっぽく作ればいいわけだし。わざわざ苦労して習う必要はない。

これは素手の型も一緒で、三戦っていう直線上を行って戻ってだけの簡単な型を現地で見たら
あとはそれをマネして琉球に帰って作ればいい。習ってなくて見た目しか似せてないから、
呼吸とか気とか勁とかの概念は当然存在しない。だから三戦は重要重要いうけど、体の締め方ひとつ
とっても会派によってバラバラだ。それもそもハズで、元々が空っぽなんだから技術をこじつける人ごとに
理論がバラバラになるのは当たり前だし、技術の蓄積の歴史がないのだから、組手に直結しないのも当たり前。
こういう事を言ったら剛柔流の人に怒られるだろうし嫌な顔をされるだろうけどね。

東恩納がおそらく伝聞で作った。だからその時点で三戦に中身はない。
中身がないから宮城や許田も動作は習得できるけど、中身を弟子に教えることはできない。
仕方なく、宮城や許田の弟子たちが三戦ってのはきっとこういう意味があるんだとか、こういう
身体操作があるんだとか、色々とこじつけて、会派ごとに何が何だか分からないぐっちゃぐちゃな
状況になってる。

こじつけをしなかったある高弟は「長い年月によって失伝した(だから俺の責任じゃない)」といい、
こじつけをしたある高弟は「目をかけた弟子には本当の事を教えたんだよ(俺の創作じゃない)」と言う。

そうそう唐手の技術は失伝なんかしねーよ。本当に昔からそんな技術があったのならな。
無いから失伝したと言ってるだけ。仕方なくこじつけたから、選ばれた俺は秘密裏に教えてもらった、とか言ってるだけ。