>>853の続き
モンドが体術など役に立たないと主張し、技もほとんど公開していなかったこともあり、モンド護身術の体術や武器術に対する部外者の評価はかなり低いものがある。
スプレーさえあれば護身には十分であるはずなのに、なぜ、わざわざ多くの武器術を訓練しているのか。
武器術の必要性を認めているのであれば、そのことについては評価したい。

評価したついでにさらに言うと、体術武器術が中心である日本の護身術業界において、モンドだけ(?)が、スプレー護身術を積極的に推奨していることは大きな功績だと思う。
スプレーなら簡単な練習だけで誰でも容易に護身することができるからだ。

護身術団体はいくつもあるが、護身術を名乗る以上、この速習性についての配慮がなければ単なる総合武術だと言われてしまうおそれもあるだろう。
スプレーがない時代であれば何の問題もないが、科学技術は進歩している。有効なものは取り入れていくべきである。
今後、スプレー所持が禁止されるかもしれないし、スプレーよりさらに効果的な護身具が開発されるかもしれない。
情勢に合わせて、その時点で最も効果的なものを採用するのが正しいと思う。

護身の必要性が高い弱者や武道未経験者であっても、すぐにある程度の護身をさせることでき、希望すればさらに護身術上級者に導いてやることができてこそ優れた護身術指導者と言えるだろう。

次は護身術における武器術はどうあるべきかについて書いてみよう。
(続く)