>>795の続き
次は、「エセ護身術を習うくらいなら、ほかの武道や格闘技をした方がいい。スパーリングがあるものなら何でもいい」と言っていたことだ。
武道や格闘技が護身術の基礎訓練になるという意見であれば同意するが、護身術の代わりに武道や格闘技を練習するという目的であれば、注意して選ぶべきだろう。

それは、武道や格闘技の多くは特定の方法に特化しているので、実戦の場面によっては対応できないからだ。
状況によって向き不向きがあり、1種類だけの練習では不十分ということだ。
打撃技、組技、武器技と戦うための各要素をバランスよく習得するのが理想だと思う。
分かりやすい例を挙げると、UFCで試合する場合、ボクシングだけとかレスリングだけの練習では通用しないということだ。

では、何がいいのかも書いておく。批判だけだとただのアンチと思われるので、建設的意見も追加しておこう。

まず、打撃技であるが、防具組手をしている空手が望ましい。近くに道場がなければ伝統派だ。手による顔面攻撃がない点でフルコン空手には問題がある。
組み技では柔道が一番だろう。日本全国どこでもやっていて習いやすいし、乱捕りもしている。
武器技としては剣道になる。これもどこでもやっている。スポーツチャンバラも手軽でいいと思う(道具が軽すぎるが)。

日本中どこでも習いやすいという観点から、剣道、柔道、空手となったが、これは当然だろう。
近くに外国の格闘技があればそれでもいいが、日本人なら日本武道を優先的に習って欲しいものだ。
このように異なる種類の練習をしておけば護身術の基礎にもなり、様々な攻撃に対応しやすくなる。
ただ、ある程度のモノになるには、年単位の練習が必要かもしれない。
3種類を同時に練習するのは練習環境や時間の問題でなかなか難しいと思うので、別々に時間をかけて気長に練習するしかないだろう。
(続く)