>>728
【結果報告2】
攻守を交代して練習していれば、かなり上達したとしても、完全な自由練習では素手側は刃物側には勝てないだろう。攻撃する方も上達していくからね。
ただ、さっきも言ったように勝てるチャンスがないわけじゃない。
だから、どのような場合なら勝てるのかを考えておかなければならない。
もちろん、勝つと言っても、相手をKOすることだけではなく、逃げるための時間さえかせげれば十分だよ。
技を磨くことや隙を見逃さないことは当然だが、素手だけでなく物を使うことと組み合わせるとかあらゆる方法をあらかじめ考えておく必要がある。

また、素手の技を練習しているからといっても素手にこだわっているわけじゃないよ。
当然、普段持っている物とか回りにある物も利用する。バック、ペン、上着、傘、本、椅子、箒などの柄、缶、石などたくさんあるだろう。もちろん各種護身防犯グッズも有効だ。
ただ、物を使うときは、素手や武器を使うときの動き、つまり、フットワーク、距離のとり方、避け方、攻撃の仕方などを基本として応用する方が有効だ。
要するに戦う際の基本的な動きの練習でもあるんだよ。
剣道の動きが棒を持ったときに役立ち、空手の動きが殴ったり蹴ったりのときに役立つようなものさ。
ただ、僕達は組み技の経験がないので、それが弱点なんだ。そこで柔道部を練習に誘ってみようとは思っている。

それと、君はいつも見ているから知っているだろうけど、僕達は素手対刃物だけを練習しているわけではない。
当然、素手対素手や武器対武器の練習もする。素手の攻撃方法や武器の種類もいろいろ変えてやらなければ実戦的ではないだろう。

上には上がいるから強い相手を想定しなければならないと言うけど、それは上達過程を無視している。僕達は異常に強い相手は想定していない。
当面は自分より少しだけ強い相手を想定して練習している。素手対刃物の場合は素人の一般男性を想定している。