>>801
昇級審査と演武大会を混同されてますね。
昇級審査は原則所属支部の師範が審査されます。
しかも個別にじっくりと見られることが多いかと思います。おそらく昇級の基準は本部のものに則った上で、師範独自の価値判断を加味して審査されるのだと思います。
その場合は、スピードよりもむしろ技の正確さや、特に上級者については一定以上の技の効果を求められると思います。
演武大会の競技演武は各支部から選手が出場し、二人一組で決められた技を表現します。
審査員によって優秀な演武を行なったと判断された選手及び団体は上位3位までが表彰されます。
演武大会は昇級審査とは違い、様々な支部から選手が出場します。
その際に審査員が自分の支部を審査することになると、他の支部より評価が甘くなってしまう可能性はあります。
できるだけ公正な判定が行われるよう配慮はされているとは思いますが、一度に見なければならない選手の数に比して審査員の数は限られていますから、理想的な環境が確保できないこともあるかもしれません。
私は競技演武はアトラクションの1つだという認識しかないのすが、そのために一年間必死に稽古を積んできた選手がほとんどでしょうから、審査は公正であってほしいし、できる限りそのような配慮がなされることを願います。
あと、これは私の極個人的な見解ですが付け加えると、合気道は本来競技向けの武道ではないように思います。
なぜなら、勝ち負けの基準を決めにくいからです。
例えば、技を多くかけた方が価値などという判定方法であれば、お互いに相手に技をかけさせまいと受けを取ろうとはしないですから泥試合になるでしょう。また技をかけられた時に素直に受けを取らないと怪我をします。
だから敢えて約束組手のように決められた手順において技の正確さや表現の巧拙を評価をするしかないのだと思います。
そういった他の武道や格闘技をされた方からは理解しにくい実情があるのです。
ですので、競技の判定方法は他の武道に比べて特殊なのですが、公正にできないことはないと思います。