「極真空手は地上最強」という梶原一騎と大山倍達の主張。
これはいまとなれば他団体への誹謗中傷にも満ちた根拠のないハッタリ
だったのは確かだ。でも空バカを読んで「スゲエ!俺も最強になれるのか!」
っていう覇気があるやつが集まったのも事実だと思う。
松井、増田、黒澤あたりが代表格で、八巻や数見も直撃世代ではないようだが
読んで入門したというし。
彼らは誰よりも強い男になりたいという覇気があるからどの格闘技を
やってても大成したろう。
その後入門した〈俺含む〉ひとたちは極真が最強と思ってない。でも
強くなれるから、というモチベーションがほとんどだと思う。運動神経は
度外視しても、覇気で空バカ直撃世代とは雲泥の差があると思う。
悪く言えば寝てる人間を殴る総合は怖いから顔を殴らない極真を
習おう、そういう人間ばかりになってるんじゃないだろうか〈推測〉
少なくとも「どこよりも厳しくて危険で過激なところだがそれでこそ
俺は誰より強くなれる!」という覚悟で入門してるわけじゃないはず。
だから極真は技術は進化はしていってるだろうけど、選手の根源的強さだと
昔のほうがはるかにあるんじゃないかと思ってる。