マジレスすると
かつての振武舘は実戦志向だったので門弟にはガンガン鍛えた人がいて、外向けにはそれが評価された。
しかし、歴代宗家はガンガン鍛える系ではない精妙な本質的能力の伝承を主眼とし後継者にのみ指導した。
その結果、門弟の稽古と宗家の稽古の内容は乖離していく。
時は流れ、門弟が減り続け武術指南で家族を養うことが困難な時代到来。
黒田鉄山氏は禁を破り黒田家に伝わる貴重な口伝を一般公開し弟子の育成を開始。
するとあら不思議、実戦志向の強面は去り、ヒョロガリ武術オタクがワラワラと集合。
最高の流派に最弱の生徒。
それでも次世代継承者となる御子息は順調に育成されていく。
が、本来なら流派の、そして宗家の壁となって外敵から守り、ときには内部での厳しい修行を支えるべき門弟たちが宗家仕様の柔らかい稽古ばかりやるものだから壁にもならない。
古来、門弟などは練習相手、実験台として使い捨てされるべきものだったのに、今の生徒は自分の稽古しかしない。

で、御子息は外に刺激を求めて積極的に他流派と交流を始めましたとさ。