ゴルドーの語る前田戦の真相
「日本着いてからも、何度もボスから説得されたが、私にも名誉がある。
『戦って負けるのは仕方ないが、最初から負けが決まってる試合はイヤだ』と突っぱねた。
しかし、ボスは執拗だった
『日本との関係を深めるためだ。お前には相当な額の報酬が支払われる。仕事として負けるだけじゃないか。本物の試合じゃない』
と説得されて、最終的に私は結末の決まった試合(フィックスト・マッチ)を受け容れた。ビジネスさ。」
「前田と一緒に試合のリハーサルをやったのは、確か試合の前々日だったと思う。場所はマエダの道場だ。
試合の結末(フィニッシュ)は私が考えた。私の右のハイキックをマエダがキャッチして、サブミッションを極めるんだ。」
「コロシアムのリングに上がったマエダが、右目を負傷していたのを覚えているかい?
あの傷は、私がリハーサルの時につけてやったんだ。
本当に強いのはどちらかをわかってもらおうと、ちょっとマエダにレッスンしてやったのさ(笑)」
「たとえば極真空手であれば、自分が攻撃をすれば相手はこう返してくる、と予想がつく。
ところがマエダは、リアルなスピードを持つ本物の打撃を知らない。
だから、リハーサルでも本番でも、私の攻撃が全て当たってしまう。これには困ったよ(笑)」
「もしマエダが私とリアルファイトをやったら?おそらく1分くらいで勝負はついていたと思う」

1988年の前田日明VSジェラルド・ゴルドー 動画
https://www.youtube.com/watch?v=nQxX-jvF564