わかっていない輩が多いから
三十年前と同じノリで釘をさしておくと(しかし三十年世界観が進歩しない業界ってのも何だかね)
塩田岡本の表演はあれ
別に受けに力がかかっていないから。

晩年の佐川幸義も同じ。

ああいうのはあくまでも武的ガイドラインを表現しているのであって
最初に相手に侵入した時点で
長手数後の勝利が決まっているものだから
事後処理の泥仕合をあえて省いているだけであり
それをちょちょっとやったかかってもいない力のチの字を見ただけで
おお凄い勁力だとか
これぞ合気
これだけが合気
とか勘違うのは完全にお門違い。

地味でも久十段のごとく本当に力がかかって効いているのを合気といい
合気がなければあの形式で効かせることはできず
また初動の力のかかりにそれは表れている。初学者むけの判断材料は受けの反応早度だね。

やはり表演だとどうしてもリアクションが後れる。力がかかれば(効けば)初動と同時に受けが始動するしね。