大森製作所は1952年に創業した埼玉の釣り具メーカーです。
国内では「ダイヤモンドリール」ブランドで知られていた同社ですが、海外では「シェイクスピア」ブランドを通じて製品を輸出、高い評価を受けていました。
あまり知られていないことですが、現在ほとんどすべてのスピニングリールが採用している「ハイポイドフェースギア」は
この会社によって生まれました。その滑らかさは当時絶対的なシェアと信用を誇った、フランス・ミッチェル社の地位を揺るがすきっかけになりました。
1980年同社は、リアドラグスピニング・マイコンシリーズで一躍脚光を浴びます。
しかしこれは、それまで地道にまじめな物作りを目指してきた同社の方向性を狂わせてしまいます。

大手メーカーとおなじような物作りに走った同社は、90年代初めにその歴史を終えました。
華やかさに惑わされ、次から次へと目先の新しい物を追いかけてたバブル時代がもし無かったら、
もしかしたら今でも多くの釣り人に支持されていたかも知れない『本当の道具としてのリール』を作れるメーカーがここにあった・・・
単なる「味わい」や「雰囲気」だけではない、真剣なモノ造りをする職人の魂・・

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