>>262持ってますからNEスゥィーのパソコン

>>261のつづき

で、バッグから取り出した現金をA君が俺に渡そうとしたから俺は『あっ、ちょっ…』と言葉をハッスルハッスル!もとい発すると同時にコートの内ポケからエルメスのシャレオツな財布を取り出して残金の1マソ円札を1枚残らず無造作に抜いてA君に全額手渡した

『その金と俺の金を足して全部片平から一番人気買っといて』

そう言いながら持っていたオートタイムスと赤ペンをA君に持たせた

するとA君は

『えっ?えっ??』

と人間に捨てられた仔猫のような目で俺を見つめていたので俺は少々声を荒げて

『なんだよぉ?一番人気だよ片平から!』

と言いながら間違いなく仁丹の匂いがするであろう、ズラッと並んだ手売りのババアがいる窓口を指差して言ったのだ

『全部でいくらですかこれ…いくら買うんですか?』

A君は俺に質問した

そうです、全部でいくらあるかなんて俺だって知らないんです

だから俺は言いました

『あのさ、俺もう帰らないといけないんだよ…今日名古屋だから!』

そうです、俺が名古屋に行く用事があるなんてA君は知ってるはずがないんです

つづく