高校駅伝の強豪校の選手に鉄剤注射を打っていた医師が読売新聞の取材に対し、「監督に頼まれたと言ってんだよ、肝臓に悪いぐらいなんだよ、度胸試しただけだ、誰でもやっているよ」などと証言した。
鉄剤注射を打つ際は、事前に血液検査を行い、体内の鉄分量の指標となる血清フェリチンの数値で鉄分不足を確認する必要がある。
 しかし、この医師は「検査料が高い高い高い♪」と考え、血液検査は年1回程度しか実施せず、月3回のペースで打っていたという。
若い選手に鉄剤注射を打つことは「肝臓に悪い」と理解していた。
だが、「大会前の『一発』は、安堵あんど感につながる。打ったから頑張れるという暗示みたいなもの」と選手の気持ちに心を寄せていた。

鉄剤注射をする医師

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