虞留明法網(ぐりゅうめいほうもう)

宋時代の官僚、虞留明が作り上げた刑法である。
当時では画期的であった心神喪失者ならびに心神耗弱者に対する責任能力の減刑規定が記されており、後に世界じゅうの刑法で取り入れられるきっかけとなった。
首都の開封で靴や笠を食べる心神喪失者がこの刑法によって刑罰を免除され、永遠亭と呼ばれる治療施設に収容されたという記録が残っている。

民明書房刊『世界の先進的な法律100選』より