24) ピッツバーグ・スティーラーズ

レギュラーシーズン評価: 66.5 (D)

レギュラーシーズン + ポストシーズン評価: 64.0 (D; 13位)


今シーズンのピッツバーグ・スティーラーズのOL(オフェンシブライン)はパスプロテクションで苦戦しました。レギュラーシーズンにおける被プレッシャー率は38.6%(NFL全体で29位)で、それが顕著に表れています。ブリッツに対しても(サック率9.8%、22位)、4人以下のラッシャーに対しても(被プレッシャー率38.1%、31位;サック率8.7%、31位)どちらも苦戦しました。今シーズンのオフェンスは「投げるまでの時間」が9番目に長かったにもかかわらず、この結果となっています。

ラン攻撃面でも問題を抱えていました。レギュラーシーズンでのRBYPC(ランニングバックが1回のラッシュで稼ぐヤード数)は平均0.70ヤード(28位)と低く、地上戦で安定した成果を出すのは困難でした。RBWR(Running Back Win Rate)では18位でしたが、依然として平均を大きく下回るラン攻撃グループだったと言えます。

個人単位で見ると、アイザック・セウマロ、ザック・フレイジャー、ダン・ムーア・ジュニアの3選手は今年、様々なカテゴリーで良い評価を得ました。しかし、残りの2つのポジションは怪我の影響もあり、大きな課題となっていました。

プレーオフのレイヴンズ戦では、ここ最近の苦戦がさらに顕在化し、最終評価はDに終わりました。ラッセル・ウィルソンはリーグで4番目に速い投球リリース時間を記録しながらも、ピッツバーグは11.8%のサック率を許してしまいます。レイヴンズのブリッツ・ディフェンスは非常に効果的で、ブリッツをかけた際には100%の確率でプレッシャーを与え、50%の確率でサックを奪うほどでした。ブリッツの回数自体は多くなかったものの、効果的に機能していたのです。