まず、アメフトのタックルやボクシングのパンチなどは、スポーツでの
正当な業務の範囲内なので、傷害罪などの犯罪にはならない。
しかし乱闘で人を殴るというのは正当な業務内の行為とは言えないので
傷害罪になる可能性がある。

ただし法律は、殴れば問答無用で犯罪になるという杓子定規なもの
ではなく、社会的な合意やスポーツ団体内の自治を尊重する。
「これぐらいの乱闘はよくあること」と選手やファンが見なして
いれば犯罪にならないし、スポーツ団体が独自にペナルティを
課していれば、それで十分制裁を受けたと見なして犯罪にはしない。

しかるに今回のヘルメットでの殴打は「アメフトではよくあること」
の範囲を逸脱していると見なされる可能性があり、犯罪とされる
可能性は十分にあった。
仮にルドルフが大ケガをして被害届を出したりしてたら、どうなるかわからない。

ただ今回はケガはしなかったし、団体が重めのペナルティを
出したから、犯罪にはならなかった。
むしろ、重めのペナルティがあったから犯罪にならなかったと
解釈することできるわけで、ギャレットは重めのペナルティを
課したNFL運営に感謝しないと。