このところ日大との交流があまりないんだけど

たぶん、就業規則(サラリーマンである事務職員が対象)と、教員のそれを、いつかの段階で
合体させちゃったんじゃないかな?
敬天さんに投稿された、理事会名義の恫喝文は、社長代理がサラリーマン組合を恫喝する
トーンの文面だものね。

それにつけても、組合の教員(研究者)組織率が異常に低い。他の大手私学と比べると異常な状態。

教職員組合(実質、職員はほとんどいない)の執行部のメンバーの研究分野を見るに、文理
支部長はたぶん旧の新左翼っぽいけど、全員が左翼というわけでもない。

ある程度大きなまともな大学では、最新の分野を追うので、ポストモダン左派、リベラル分野
の研究者がいるはずだし、理系の教員は「理屈好き」だから非科学的で不正な体制には敏感
なんだよね。大東亜帝国以上の(偏差値の)大学だと、組合は概ね健在。

こうなった責任の過半は文科省にある。
理事会の権限を強め、教授会の力を殺いできた。
そりゃ、研究者はわがままだけど、教授会の権威を下げすぎたよ。

ヨーロッパ基準だと、大学とは、教授団と学生の集団。付随して教室と実験設備がある。
かなり自由。その代わり、国・州は強い監督権限をキープ。
アメリカ基準だと、大学は理事会の所有物だが、実際には理事会はほとんどゼロなほど
教学経営に口を出さない(会議もほとんど開催しない)。学長が、教学・経営のトップ。

文科省は、世界的に見て異常な日本独自の大学を作ろうとしてきたし、今も強化している。
大手私大にめずらしい日大の理事長独裁体制の根源はここにある。