日大第三者委、内田前監督らの指示認定 悪質タックル
https://www.asahi.com/amp/articles/ASL6Y3VH3L6YUTQP01F.html

 中間報告では他に、一部の日大関係者が選手に対し、監督やコーチからの指示はなかったことにしようと「不当な介入」を行ったとも認定した。
内田氏と井上氏については、「不自然な弁解を繰り返し、自らの責任を免れ選手に責任を押しつけようとしている。その姿勢も、極めて悪質である」と非難した。

 また、報告では、内田氏が選手を精神的に追い込むような指導方法を取っていたとし、「選手もコーチも自分の意見を述べることが許されない雰囲気があった」「内田氏とのコミュニケーションがなかった」とした。
さらに、「内田氏が普段から反則行為を容認するかのような指導を行っていた」と明らかにした。

 会見では、選手ら関係者100名以上に実施したアンケート結果の一部を公表した。「内田氏、井上氏の指導に意見を述べることができたか」という質問に対し、「120名中113名(94%)の選手、スタッフが『できなかった』と回答した」と説明。
また、「事件がおきた試合当日、反則のプレー後のハドルなどで、内田氏、井上氏、その他のコーチから、当該選手の反則行為にコメントあったかについて、120名中104名(87%)が『あった』と回答した」とした。
当該選手と、内田氏、井上氏の発言の食い違いについて、どちらが正しいかにつては、「内田氏が正しいと回答した者はいなかった」という。

 日大アメフト部は、不在となった監督、コーチを公募した。勝丸委員長は「選手、父母会、OBなど、多くが納得できる適切な方が指導者に選定され、その元でコーチ陣が新たに編成され、日大アメフト部が再建の一歩を踏み出すことを期待する」と述べた。

 ■中間発表の骨子の主な内容

・ルールを逸脱した極めて危険なタックルは、(前監督の)内田正人氏と(前コーチの)井上奨氏の指示で行われた
・試合直後のミーティングや記者会見で、内田氏が自らの責任を認めるような発言をする一方、事情聴取では井上氏とともに不自然な弁解を繰り返し、自らの責任を免れ、(当該)選手に責任を押しつけようとしている

・事件発生後、一部の日大関係者より、(タックルをした)当該選手に責任を押しつけ、監督コーチの指示はなかったことにしようとする不当な介入が行われた