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文春記事
別のくだり 悪の枢軸崩壊寸前

実は盤石とみられた田中氏と内田氏との
“主従関係”に修復し難い亀裂が入っているのだ。
「内田氏は五月十九日に関学大に謝罪に出向き、アメフト部の監督を辞任すると
発表しましたが、この時の言動が不評を買い、
日大に対する風当たりは一層強くなった。
そこで田中氏は理事長である自分への波及を
恐れ、二十一日、理事長室に内田氏を呼び、
『辞表を書け』と常務理事を辞めるよう迫ったのです。これに対し、内田氏は
『俺を切るんですか』と開き直ったそうです。
彼にはこれまで田中氏のために汚れ仕事も厭わずやってきたという自負があり、
『(その一部始終を)すべて公にしますよ』
などと田中氏に詰め寄ったのです。
さすがの田中氏もかなり動揺し、
二の句が継げなかったようです」
(別の日大関係者)
 その後、真っ青な顔色をした内田氏が
理事長室から出て来る様子が、
複数の大学職員に目撃されている。
「それから二人は冷戦状態だと聞いています。
内田前監督と井上前コーチによる記者会見も
アメフト部側が独断でやったもので、
彼らは『会見さえ開けば事態は収まる』と
考えていたようです。一方の田中氏は、
内田氏について『あいつはもうお終いだ』
『日大病院の入院費もちゃんと取れ。
退職金も出さないぞ』などと
周囲に漏らしていたそうです」