悪質反則タックル 日大とアメフット内田監督の“闇” 公式説明しない裏にある理由とは

もはや社会問題にまで発展した悪質タックル問題。鳥内監督が言うように、反則行為を指示したとの
関係者証言も出ている内田監督が公の場で説明しない限り、問題解決につながらないことは誰もが
分かっているはず。ではなぜ内田監督、さらに日大側は速やかに実行できないのか?

「内田氏を守ろうとしているんでしょう。内田氏は大学の実質ナンバー2で『次期理事長候補最右翼』
とも言われているんです。結局、裏目に出ていますけどね」と話すのは日大関係者だ。

内田監督は日大のドンで相撲部総監督の田中英寿理事長(71)に目をかけられ、常務理事で人事部長
という現在の地位に上り詰めた。今回の“不祥事”で経歴に傷がつかないために配慮し、逃げ切ろうと
しているならスポーツマンシップのかけらもない。

さらに別の関係者は「あの人(内田監督)は人前で話すのが下手なんですよ。大学も、会見を開いたら
何を話すか分からないという怖さもあるのでは」と推測する。事態収拾を図ろうとして開いた会見によって、
逆に傷口が広がる可能性もあるという。

前代未聞の反則行為については本紙既報通り、絶大な権力を持つ内田監督に周囲が意見できないことを
問題視する声は多い。日大アメフット部に詳しい関係者は「コーチも内田氏の息がかかっていて、
ダメな人もいる」と指摘。内田氏が2015年にいったん監督を退いた後、16年に助監督から
監督に就任した高橋宏明氏は「本当に熱心に指導し、誠実」(同関係者)と、評価が高かった。
しかし昨年、わずか1年で内田氏が監督に復帰というなんとも不可解な事態が起こっている。
時を同じくして選手側からも大量の退部者が出た。“内田独裁体制”が終わらず、復活したことで
最悪の展開になったようだ。

内田監督の今後はどうなるのか。「たとえ責任をとり監督を辞任したとしても、本業は大学人事を
一手に掌握する人事部長。大学での役職が残ればチームや体育会への影響力だって結局変わらないのでは」
(日大関係者)と悪質タックル問題の“闇”はどこまでも深い。24日をめどとした日大の再回答を待たず、
内田監督自らが誠意ある対応を行うのか。動向が注視されている。

https://www.tokyo-sports.co.jp/sports/othersports/1012081/