悪質タックル 傷害罪適用は「難しい判断」と鈴木淳也弁護士

悪質なタックルが波紋を呼び、傷害罪での刑事事件に発展する可能性がネット上などで
議論されているが、鈴木氏は「普通のスポーツ内の場合は、(タックルも)正当な業務、
違法性がないということで罰せられない」とコメント。
 
「ただ、悪質な場合は別で、監督が指示して選手もそれに従って悪意があって(タックルを)
やった、となれば、当然、刑事事件として傷害罪ということにあたってくるのかな、と」と補足説明した。
 
しかし、悪意があったのかないのか、という境界線は明確なものがなく、「通常の試合であれば
起こりうるプレーであれば、当然セーフ。プレーと関係なく殴っちゃう、っていのはダメ。
今回のはタックルっていうスポーツの中で起こりうるプレーなので、けっこう難しい判断になります」とした。
 
スポーツのプレー中の行為に関して、傷害罪が適用されたケースは「そんなにないんです」という現実も伝えた。
 
一方で、仮にケガをして後遺症が残ったとすれば、「スポーツであっても悪質な場合は損害賠償を請求できる
可能性がある」と、民事で高額な損害賠償が発生する可能性も指摘していた。

https://www.daily.co.jp/general/2018/05/15/0011258018.shtml