大学スポーツの直接的な目的は「選手を人として成長させること」だろう 「勝つこと」は
目標にはなりえても目的にはならない 

スポーツには、「ルールを守る」「ライバルをリスペクトする」「苦しいトレーニングに
打ち勝つ」「マネジメントの手法を学ぶ」「コミュニケーションの取り方を学ぶ」「リーダー
シップやフォロワーシップを学ぶ」といった効果が期待され、そこにこそ大学スポーツの
存在意義がある

さらには、「スポーツをできることのありがたさを知る」「審判はじめ自分たちを支えて
くれる人への感謝の気持ちを持つ」など、人として成長できるさまざまなエレメントに
あふれている

そうした恵まれた機会をなぜ自ら放棄するような、いや否定するような行為を行うのか
「やっていいこと」と「やってはいけないこと」の区別など、小学生が学ぶようなこと
今回の行為は、ともに成長すべきライバルを裏切り、自分を支えてくれたすべての人を
裏切り、そして自分自身をも裏切るものである 残念でならない

いま、何をなすべきか、よく考えてほしい