「若い時の苦労は買ってでもしろ」

そんな諺はもう古くはありますが、せっかく「買ってしまった苦労」ですので、
ぜひとも皆さんの「人生の宝物」にしてほしいと思っています。
とにかく久方ぶりに復帰した法政フットボールの現場は、若くて純粋なエネルギーに
満ち溢れた大変魅力的な場所でした。そんな純粋な皆さんに対して私ができたことは
「生身でぶつかること」、そして「美食」をおごることくらいでした。皆さんのキラキラ輝く目、
じっと私の目を見つめて離さないその真摯な精神は、卒業後の人生においても失って
はならない大切な「在り方」だと思います。
そもそも一番苦労したにも関わらず、急激な変化を積極的に受け入れ、監督として最も
成長したと自慢できる石神キャプテンは、個人的にも尊敬できる大変素晴らしいリーダーとなりました。
敗北から学ぶことは小さくないです。
万物の源である「太陽」は我々の敗北など何ら気にもとめずに今日も変わらずギラギラと輝き、
昇っては落ちていきます。
明日にはまたごく当たり前に太陽は昇り、普通の日常、しかしながらフットボールのない生活が
待っています。
フットボールの代わりになる何かを見つけ、
またキラキラした瞳で成長を続ける人生を歩まねばなりません。
フットボールに人生をかけられたすべての環境に感謝して、速やかに立ち直り、
法政フットボールで手に入れた誇りや学びなど大きな荷物を抱え、社会に立ち向かってください。