東急ハンズ新卒社員、パワハラマネージャーから罵倒&サビ残の日々で30歳過労死 遺族
が一審全面勝訴
◇心斎橋店のキッチンフロアを担当
 判決文や訴状、陳述書などによると、東久治氏(仮名、1973年生まれ)は、大阪府
内の私大を97年3月に卒業後の同年4月、正社員として、東急ハンズに入社した。
 その後、98年10月まで、『東急ハンズ三宮店』で勤務したのち、心斎橋開店準備室
に異動。99年3月の『東急ハンズ心斎橋店』オープンにより、同店2Fキッチンフロア
を担当することになった。
 心斎橋店2Fでは、東氏ほか計5人の正社員と、契約社員のアシスタント14人、アル
バイト2人が、以下の5チームに分かれて担当した。
 「調理器具」「食器」「収納・保存器具」「クリーン用品」「製菓・喫茶用具」。
 各チームには、社員1人、アシスタント、アルバイト数名がついた。
 そして、この5チームを統括する管理職として、後述するように東氏に対しパワーハラ
スメントを行っていたYマネージャーと、K主任がいた。
 東氏が担当したのは「調理器具」チームだった。同チームは、「調理道具」(鍋など)、
「調理器具」(へら、菜箸、下ろし器などの小物、オーブントースター、炊飯器などの調
理家電など)、「包丁」「キッチンファンブリック」(ランチョンマット、エプロン等)
の4分野の全7000アイテムを、アシスタント3人で担当し、東氏は全体をアシスタン
トと重複する形で担当した。