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低所得層の子どもはそうでない子に比べ、
成長に欠かせないタンパク質や鉄の摂取量が少ないなど栄養面の格差があることが、

研究者による子どもの食事調査で三十日までに分かった。
差は主に給食のない週末に生まれ、栄養格差解消は給食頼みであることが示された。
週末に「食事代わりにアイス一本」のケースもあった。

子どもの食の支援では、民間団体が安く食事を出す「子ども食堂」も各地に増えているが、
給食がない夏休みシーズンを迎え、支援の重要さを示す調査結果となった。

調査は新潟県立大の村山伸子教授らが、
東日本の四県十九校の小学五年生に実施し八百三十六世帯が回答。
週末の二日を含む四日間の食事を文と写真で記録し、年収水準別に栄養摂取量を算出した。

同調査中で年収が下位三分の一となったグループをみると週末「昼はアイス一本」
「朝食に唐揚げ、昼はパン二つ、夕食抜き」の場合があり、
平日も「朝食抜き、夜はインスタントラーメンだけ」のケースもみられた。

同グループの子どもは週末、野菜の摂取量が一日平均百六十六グラムと、
年収中位三分の一の百七十六グラムに比べ5・7%少なかったが、平日はこの差が1・2%に縮小した。

栄養素別では、タンパク質や鉄の摂取量に週末約5〜6%の差がついたほか亜鉛、
カルシウムも格差が出たが、給食のある日は解消するか、わずかな差に縮まった。

タンパク質や鉄は、子どもの筋肉や内臓、骨の成長に不可欠で、
村山教授は「免疫力が低下し風邪をひきやすい、貧血を起こしやすいなど、目には見えづらい不調が貧困層の子に出ている恐れがある」と指摘した。

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