これまで、各都道府県警で別々の番号が設けられていた「性犯罪被害の相談窓口」だが、警視庁は被害者がより相談しやすい環境を整えるため、3日より全国共通の短縮ダイヤルの運用を開始した。

3日より運用された全国共通の性犯罪被害相談窓口の短縮ダイヤルは「#8103」で、語呂合わせは「ハートさん」。
こちらの番号に連絡すると、各都道府県警の相談窓口へと繋がる。

全国共通の短縮ダイヤルを設けることで、「電話相談」の認知度の向上と、相談者がアクセスしやすくなることで、性犯罪の潜在化の抑止をはかるねらいがあるとみられる。

被害直後に、すぐさま警察へ連絡し、テキパキと行動できる人は、そうはいない。
しかしながら、被害状況によっては、なるべく早い段階で医療機関を受診することが必要な場合も。
「#8103」で警察に、まずは「病院に行きたい」ことを相談すると、被害者に代わって医師へ事情説明を行ってくれたり、性感染症の検査(複数回の受診が必要)や、緊急避妊などの医療費補助が受けられる場合もある。

また、事情聴取などの被害者の対応ににあたる女性警官も、増員しているとのこと。
自分自身の体や未来を守るという意味でも、ひとりで悩まず「#8103」や誰か信頼できる人に相談してみよう。

ネットでは、被害者がより相談しやすい環境が整えられたことには賛同の声があがっているものの、「ハートさん」の語呂合わせに違和感があるという人が続出している。

「性犯罪の被害に関する短縮ダイヤル出来たらしいんですけど「#8103」ってやばくないですか?「野獣さん」じゃないですか」
「そういえばテレビ見てたけど性的犯罪にあった人を相談するとこの電話番号が #8103 っで 野獣さんやん」
「警察の性犯罪相談窓口みたいなやつが電話番号が#8103だったんだ、、んでそれをハートさんって覚えてくれみたいなかんじだったけどどう見ても野獣さん」

「ハートさん」よりも「野獣さん」のほうがしっくりくる。という人が相次いでいる。
傷ついた被害者に寄り添ってくれる、優しい野獣…例えば、ディズニー映画『美女と野獣』に出てくる、心優しい彼を想像するといいかもしれない。

しらべぇ編集部が全国の20〜60代女性680名に「レイプ被害の経験」について調査を実施したところ、全体では約1割の女性が「レイプされかけたことがある」と回答した。

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20〜30代女性に至っては、およそ6人に1人が、性犯罪に遭いそうになったことがあるという、極めて深刻な実情が調査からも浮かび上がった。

「魂の殺人」とも言われる性犯罪。
もし、被害に遭ってしまったら、ハートさんや野獣さん、そして身近に相談できる人がいれば誰かに助けを求めて、これ以上悲しいことが起こらないよう、自分自身を守ることが大切だ。

以下ソース
https://sirabee.com/2017/08/03/20161234482/