安西が続ける。

「霧の富士による暴力、暴言とイジメは自分が入門してすぐに始まりました。仕事でミスをするとすぐに“死ね”“殺すぞ”と言ってくる。
そしてことあるごとに拳や膝蹴りをお見舞いされる。休んでいる時にエアガンで撃たれたり、フライパンの裏でたたかれたことも」

「何十発も顔面を拳で殴られ口の中が血だらけに…」
 何とか我慢してきた安西が、「もう無理だ」と思うようになったのは昨年末のことだった。