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後味の悪い話 サブカル板支部 [無断転載禁止]©2ch.net
0001名無しさん@お腹いっぱい。2016/06/05(日) 15:54:34.79ID:vdjSbyIC
■注意■
・ネタバレ必須です。 既出上等。
・知らない人にも内容がわかるように紹介して下さい。(>>2-5あたり参照)
・ageよりsage進行でおながいします。
・映画や小説、漫画、ネットの噂などのネタやコピぺも可です。
・1回で投稿しきれない長文は、投稿前にメモ帳でぜんぶの文章を書き終えてから、連続投稿してください。

聞いた後に何となく嫌な気分になったり、切なくてやりきれない夜をすごしてしまったり、
不安に駆られたり、体中がむず痒くなるような話を語り合うスレです。
0053名無しさん@お腹いっぱい。2023/07/20(木) 01:31:11.04ID:UkqGwMSX
同人漫画っていうとブログか何かで個人が描いてるやつかね
女の子は可哀想だが保護されて、主人公の男が巻き添え喰ったりしなくて良かった
0054名無しさん@お腹いっぱい。2023/07/20(木) 01:31:46.63ID:OuMFM8BR
それから9年後。
あの時の女児は今は16歳に。

主人公は未だ出世もせず、平社員で平凡な日々。

ある日、あの時の女児とスーパーで偶然出会う。
女児は主人公の事を覚えており、「パパ」と言う。
主人公は覚えているが、大人になりかけた女児に動揺。
世間話と女児のお礼でその日は終わる。

またある日、女児と別のスーパーで遭遇。
女児「パパの家に行きたいの。」
主人公「ダメだよ、狭いし汚いアパートなんだから。」

内緒で女児は主人公の後をつける。

後日、女児がアパートの前に。

女児「家出ちゃった。行くとこないから、パパのとこに泊めて。」
主人公「ダメだ。帰りなさい。」
女児「だったら夜の街で泊めてくれる人探すから。」と泣く。

仕方なく、主人公は一晩だけと泊める。

女児はご飯を作ってくれる。美味しい卵焼きや肉じゃが。
主人公が長年食べてない手料理。

主人公はおもわずがっついて食べる。
嬉しそうな女児。

シャワーを浴びて寝る時、ベッドを使わせ、主人公はソファーに。

女児「パパ。私、パパの事大好き。あの時は知らなかったけど、今は勉強して少しは分かるの。私の初めてを…。」
主人公「そんなことしちゃいけない!誰に習ったんだ、そんな事!」

結局、何もせず、夜が明ける。
0055名無しさん@お腹いっぱい。2023/07/20(木) 01:51:01.95ID:OuMFM8BR
朝になり、主人公「さあ、早く帰りなさい。皆心配してる。学校へ行きなさい。」

女児「もう戻らない。パパと暮らすの。」

主人公「ダメだ。警察に保護してもらう。」

女児「だったら出てく。知らない男の人のとこに泊まる。」

主人公は高校生を泊めた後ろめたさもあり、警察を呼べず。彼女を泊め続ける。

ここから主人公の葛藤が始まる。

ある日はアパートの外でビールを飲みながら「俺は何をしているんだ!」

ある日は近くの公園でウイスキーを飲みながら、「絶対、手を出しちゃいけない!娘と変わらないくらいだ!」と、一線を超えそうな自分を必死にたしなめ、堪える。

1ヶ月経過。肉体関係はまだない。
0056名無しさん@お腹いっぱい。2023/07/20(木) 02:07:33.84ID:OuMFM8BR
ある日、仕事でミスをして上司に怒られるもアパートに帰ると女児が食事を用意してくれている。

彼女に癒されてる事に気付き、感謝。
しかし、徐々に大人へなっていく彼女への欲望も押さえられないレベルに。

ある日、自分を押さえるためコンビニでビールを一気。

ほろ酔いで青信号の横断歩道を歩いてるいるとこに信号無視のトラックが突っ込む。

主人公、即死。

警察、主人公の所持品からアパートへ。

女児、発見され、保護&主人公の死が告げられる。
女児の捜索願が出されていたため女児、祖母の家に戻される。
女児、祖母に全て打ち明ける。

祖母「私はあんたの幸せを壊しちまったんだね…。」
この直後から祖母は体調をくずし始め、風邪を拗らせて急死。
0057名無しさん@お腹いっぱい。2023/07/20(木) 02:23:41.56ID:OuMFM8BR
数年ぶりに遠くに住んでた母親が来る。
執行猶予もかなり前に終わって、ケバい中年に。

母親「これからは私と住むんだよ!年上の男と暮らしてたって?娼婦と変わんないねぇ。」
「高校卒業したら、知り合いのソープランドで働いて貰うからね。たんまり稼ぐんだよ。」
と母親とは思えない発言。
母親は主人公の事も変態だとかロリコンだとかなじる。

女児「あの人はそんな人じゃない!」

数日後、母親が酔って帰宅。
女児、母親の財布から金を盗んで始発にのり、ある場所へ。

「東尋坊」

自殺のメッカ。

最後のシーンは、女児の「パパ、ごめんなさい。でも、今から行くね。向こうで結婚してくれたら嬉しいな。」
の言葉と、最後の1ページは彼女の脱いだ靴、靴の中に生徒手帳と遺書?のような二つ織りの紙で終わる。

何が嫌かって、母親も最悪だが、主人公のアパートの住人や近所の連中。
「アパートの外でビール飲んでました。多分、女児が逃げないように監視していた。」
「いつも酔っている感じ。性的な事をしていたはず。」
「大人しい人だけど何かしでかしそうだった。まさか、誘拐とは。」
「小学生女児が出入りしてました。幼児売春を斡旋していたのでは?」

などと、憶測を証言する住民。
0058名無しさん@お腹いっぱい。2023/07/20(木) 02:31:29.87ID:OuMFM8BR
最終的には飛び降りた描写はないが、女児は自殺。

主人公は被疑者死亡で未成年者拉致、監禁、誘拐、売春斡旋などで書類送検。
性犯罪者の烙印を押されて終わる後味の悪さ。

映画 ダンサーインザダークがマシに思える。

元は短編小説らしい。それを読んだ人がコミックマーケットの同人漫画で数部配布したもの。

実写化はされてないようだが、ミヒャエルハネケ監督で実写化は辞めてくれ。
0060名無しさん@お腹いっぱい。2023/08/11(金) 00:19:15.73ID:Y6b3Q185
ずーっと前にテレビで見た外国のドキュメンタリー。ある日少女が誘拐され、犯人を突き止めようとする母親と警察の奮闘を描くストーリーだったが、その中のあるエピソードがモヤモヤする

誘拐犯の手がかりを探していた母親は、警察だか身内だかの言った「熱心に支援してくる者を疑え」というアドバイスを思い出す。実際に支援する事で疑いを向けられないようにするテクニックがあるそうだ

そして母親はボランティアでひときわ熱心に情報を募っていたあるオッサンに目をつける。調べてもらうと女児に淫行した前科まであるそうだ
警察に事情を聞かれるオッサン。過去の前科を持ち出し尋問するが、オッサンは「美しいものを愛でて何が悪い! それに前科だって、何十年も昔の話だ!」と潔白を主張
オッサンは逮捕されなかったものの、マスコミはこぞって例の誘拐について報道していた時期。ついでとばかりにオッサンの前科を蒸し返す。そして後に真犯人が捕まるが、それはオッサンとはまるで無関係な人だった……

なんというか、母親に悪気はなかったのだろうが、善意で活動したために疑われて、犯人でもないのにロリコンである事だけ世間にバラされたオッサンが不憫……
0061名無しさん@お腹いっぱい。2023/08/11(金) 09:44:36.18ID:v73X9nZl
そーいや日本でも戦後の頃、とある殺人事件が起きた際、やたら警察の捜査に協力してくれる一般男性がいたらしく、警察はその男性を怪しく思って逮捕した
逮捕してから何年(数十年?)も経ってから真犯人が見付かって男性の潔白は証明されたんだけど
既に男性の社会的地位はボロボロで、家族まるごと村八分にされてるって状況だった
0062名無しさん@お腹いっぱい。2023/08/21(月) 11:24:38.94ID:GGKKFjV9
噂の東京マガジンのコーナー、噂の現場で見た(と思う)話。何年も前だし色々違うかも。

住宅地に一軒の廃屋がある。
木造二階建てくらい、屋根には大きな穴があき、植物がこれでもかと茂りまとわりついている。
一見しただけで人が住めるような状態ではないことがわかり、実際誰かが手を付けた様子は何年もない。
廃屋の立地は、周りを何軒かの民家にほぼぐるっと囲まれている状態。道路から廃屋に続く道は細く、車一台分あるかないか程度。

その周りの民家の中でも比較的小奇麗で新築の家に住む家族にインタビューをする。
なんでも例の廃屋は冬場はまだいいが夏場は虫が酷く発生し、害が凄いのだという。(小動物が住みつく、等もあったかも)
またぼろぼろに腐りきっていて、いつ倒壊してもおかしくなく大変に危険。
家には小さな子供もいるので不安で仕方がない。
家を建てるために土地を探していた時は夏ではなかったためこの虫害にも気が付かず、また不動産屋からもこの廃屋に関する説明は一切されなかったのだそうだ。
とはいえ既に建ててしまった家、家族の生活やローンもあるのにやすやすと引っ越すことも出来ずに困っている…というものだった。

そこで番組スタッフは役所やその廃屋の所有権をもつ人物に問い合わせ、撤去できないのかを訪ねる。
なんとか見つかった所有者曰く、その廃屋の元の所有者はとうに亡くなっており、そのまま誰も手を加えずに親戚間で相続を2、3度経て現在の状態になっているとのこと。
現在の所有者はその廃屋に足を運んだことすらほとんどなく、持て余している状態のようだった。
また周辺住民からの苦情で役所が動こうと調査をおこなったこともあるが、その際には大きな問題が発覚。
前述のように廃屋に続く道は細く、周りを民家に囲われている。そのため、解体のための重機が敷地に入れないというのだ。
重機なしでの解体も出来なくはないようなのだが、そちらは比べ物にならないほどの金額が必要となる。役所が用意できる予算の中だと工面できない…ということだった。
結局明確な解決方法は何もない、ということで締められ、終わり。

途中までは所有者の責任でどうにかしなよと思ってたんだけど、いつのまにか押し付けられていた土地の廃屋撤去にそんな大金出せないし出したくないよな…と同情的な気持ちになってしまった(出すべきなんだろうけど)。
でも何より可哀想なのは知らずにそんな土地に新築一戸建て建てちゃったご家族で、この先この廃屋が倒壊するまで何もできずに我慢し続けるしかないのかと思うとゲンナリしてしまった。
現在の法律ではこういう内側の土地には家を建てることはできないようになってるらしいので、それだけは良かった?
0063名無しさん@お腹いっぱい。2023/08/22(火) 08:21:05.60ID:hRLDqJtY
建築物を新規で建てられないって事は
更地にしてもほぼ絶対に買い手がつかないのか…
重機でない軽トラ入れられるかわからんけど
日当たりも良くなさそうだし
その土地で農業やりたい人もなかなか見つからないだろう
解体費用を土地の価格が上回れば銀行の融資とか得られそうだけど
それもほぼ絶対に無理って事か…
相続した人ももう自分の責任問われるくらいなら放棄したいよな
0064名無しさん@お腹いっぱい。2023/08/22(火) 09:38:19.04ID:JHRfb0EK
もう同じような悲劇は起きない!と思ってよかったと書いたけど、>>63の言ってることが全てだわ…アホなこと書いた
ていうかそれ見て思い出したけど、所有者に問い合わせたときにほぼ>>63と同じこと言ってたんだよ…
土地はせいぜい建売住宅1.5~2軒分程度の広さ、完全に住宅街で特に地の利もない、建物は新しく建てられない…
どう頑張っても解体費用と土地の売却価格が釣り合わず、大幅なマイナスにしかならないんだよね。
廃屋が倒壊して周りの家に被害が出たりしたら責任問題も当然問われるだろうし、あの所有者の人はとんだ爆弾押し付けられたんだな〜…と今更。
0065名無しさん@お腹いっぱい。2023/09/02(土) 06:20:00.31ID:l0Sth9Xn
何年か前にマイナー誌で読んだ婚活の漫画。
主人公はどんな厄介な客でも縁談を決めるやり手アドバイザー的な設定。
ある日主人公が所属する相談所の客の女性が紹介以外での男性と付き合うことになったので申し訳ないですが退会しますってことになって
相談所のスタッフも「そう言う事情なら、」と祝福し温かく見送った。
女性曰くその男性は、病弱なのに女手一つで育ててくれた母親にとても感謝しているとても優しい青年とのこと。
主人公は街で偶然その男性を見つけ様子がおかしいと気になったので後とつけてみると
住まいはボロボロのゴミ屋敷で認知症で要介護の母親が泣き叫んでいると言う有様。
そのことを元客の女性に伝えると知らなかったらしく絶望して「そんなのわかってたら付き合うんじゃなった!」と泣き崩れ主人公に助けを求める。
主人公は正義感からその男性を追求し縁談はなかったことになり女性は特別処置で退会を取り消し再度その事務所で婚活を継続することになってハッピーエンド。
描写を見る限り明かに行政の介入が必要なレベルで婚活アドバイザーがどうこう出来る問題じゃないのはわかるけど
その男性を悪人みたいに書くのは違うだろって思った。
その後その男性がどうなったのか書かれていなかったがこのご時世に載せれたな。
0066名無しさん@お腹いっぱい。2023/09/07(木) 10:35:54.61ID:UWM+OiJP
もう出てるかもしれないけど、宮沢賢治の「黄色いトマト」。
思い出しつつなので詳細は違うかも。

剥製のハチドリが、少年にとある兄妹の物語を話して聞かせる。
その幼い兄妹には親はいなくて、人里離れた家に2人きりで住み、自給自足の生活を送っていた。
彼らの生活は質素だけど、毎日それなりに楽しく遊んで働いて暮らしていた。
ある日何かのきっかけで果樹園に知らない植物が生える。それは成長すると、黄色いトマトの実をつけた。
2人はその黄色いトマトの美しさに見惚れ、「これはきっと黄金に違いない」と信じて毎日大切に扱い育てた。
そんなある日、彼らの家の前をサーカスの宣伝の一団が通る。
娯楽などにほとんどふれたことのない兄妹はそのにぎやかな様子や音楽、大きな象の奇怪さが気になってしまい、彼らの向かった町までついていく。
サーカスの入り口まで来て、2人はどうやら入場にはお金が必要だということに気が付く。
それまでずっと自分たちの食べ物は自分たちでつくって暮らしていた2人は、お金というものをよく知らない。
どうしよう、と考えたとき、兄はひらめいた。
妹にその場で待つように言って、兄は自分の家まで全速力で走り、あの黄色いトマトを無造作にもいでまた町に駆け戻る。
お金は黄金だった、これを渡せば中に入れると考えたのだった。
心細く待つ妹の元に、息を切らして兄が帰ってくる。
喜ぶ妹の手を引いて列に並び、入り口横のサーカスの従業員にトマトを手渡した。
「なんだこれは⁉トマトなんかで入れるわけないだろう‼うせろ!」
罵倒され、あの大切なトマトを投げつけられて観衆の笑いものになった兄妹はその場から逃げ出し、泣きながら帰路についた。
ハチドリが顛末を語り終えると、少年はその可哀想な兄妹を想ってぽろぽろと涙をこぼした。

無垢な兄妹が笑われ、虐げられ、二人の世界では確かに黄金だったはずのトマトが無価値なものに貶められる辛さがあまりにやるせなかった。
きっとこの先兄妹はまた元の生活を続けるんだろうけど、生きる上で充足しているはずの生活をどこかであのサーカスと比較してしまうんだろうなと思うと、彼らの価値観すべてが汚されたようで…
初めて読んだときはあまりに鬱な終わりで落ち込んだけど、それゆえに思い起こすことも多くて宮沢賢治の作品の中でもかなり好きな作品。
0068名無しさん@お腹いっぱい。2023/10/03(火) 14:00:58.74ID:9SRWGHs6
身近であった話。
近所のA家族。娘さんとご両親の三人家族で、とても仲のいい一家だった。
一人娘なのもあって娘さんはずいぶん可愛がられていて、特にお父さんの溺愛ぶりはすごかった。
まだ娘さんが小さいころ何度か遊んであげたこともあったけど、本当に可愛らしくて聡明な子だった。
そんなA家の娘さん、しばらく前に結婚した。
お相手もずいぶんいい人みたいで、私でも聞いたことのあるような会社で活躍する人らしい。
娘さんは大学を出てすぐに就職した会社がブラックで体を壊しかけたらしく、この結婚を機に晴れて退職することにしたそうだ。
A家ご両親はやはり娘さんをたいそう心配していたようで、この結婚報告に喜色満面。
「本当に良かった、これで私たちもやっと肩の荷が下りる」と、何度も何度も言っていたそうだ。

と、ここまでは昨年ほどに母伝手に聞いた話。
先日実家に帰ったとき、うちの母と買い物中にばったりA母に遭遇した。
娘さんも家を出て二人でのんびり暮らされているのだと思っていたが、以前に見かけたときよりずいぶんと老け込んでしまっていてぎょっとした。
服装も、以前はシンプルながらも小奇麗な恰好だったのに、ずいぶんよれっとして清潔感が薄い。
このくらいの年は急に老け込むものなのか、と思いつつ雑談すると、その理由が分かった。
なんでも娘さんが結婚して家庭を持ってから、A父は認知症の気があるのだという。
ぼーっと座り込んだり、物忘れがあったり、当たり前のことが分からなくなる時があるのだそうだ。
そして定期的にA母にA娘の所在を訪ね、「あぁ、そうか…」と呆けるのだという。
A母曰く、
「肩の荷がおりた、肩の荷がおりたって喜んでたけど、それで張りつめてたものがなくなっちゃったのかしらねぇ…」
A父は娘さんが嫁いだ前後にちょうど定年退職しており、そのことも拍車をかけたのかもしれない。
お子さんでも生まれれば元気になるのでは、とも思ったけど、どうやら娘さんは妊娠の可能性が普通よりも少し低い状態のようであまり期待はできないそうだ(そのために産むものでもないしね)。

皆が幸せになれるはずの出来事が、一人の人間を壊してしまうこともあるもんなのだなと恐ろしくなったよ。
というか、あの円満を絵に描いたような家族がこんな形で崩れていくなんて後味悪い。
0070名無しさん@お腹いっぱい。2023/10/04(水) 16:49:37.05ID:QZp7MiYX
アーマードコア6ファイアーズオブルビコン
なんか惑星ルビコンでめっちゃよく燃える新資源が発見されたんだけど、その新資源が事故か何かで大爆発したらしく、その炎は惑星ルビコンのみならず宇宙にまで広がり、星系が丸ごと焼け、天文学的な数の命が失われた
それから半世紀後
燃え尽きたかに思われていた新資源が再びルビコンから発見される
星系をも燃やすその新資源の利権をめぐり、複数の勢力がルビコンで争奪戦を繰り広げる
主人公は生物兵器の犬なんだけど、不良品の在庫として廃棄処分されそうになっていった
そこへ現れたドッグトレーナーを営む老人ウォルターに買い取られ、主人公はウォルターの猟犬としてルビコンに投下されて戦場を駆ける
戦火の中で主人公はウォルターをはじめとする様々な人々と交流していく
時に共闘し、時に敵対し、その刺激によって主人公は人間性に目覚めていく
終盤で主人公とウォルターは絶体絶命の危機に陥り、辛うじて主人公は生き延びるが、ウォルターは消息不明となる
だが、それを見越していたウォルターの遺した遺言メッセージによって、彼の真の目的が「新資源の根絶」だったことが明かされる
実は半世紀前の事故は「この新資源は人類を滅ぼす」と予見した研究者によって意図的に引き起こされたものだったのだ
ウォルターはその研究者の遺志を継いでおり、燃え残った新資源に火を点ける事により、今度こそ新資源を焼き付くそうとしていたのだ
主人公には「ウォルターの遺言に従って新資源を燃やすか否か」の選択肢が与えられる
燃やす場合、再び星系規模の大爆発が発生
その星系に居た人々は善人も悪人も全員が焼け死んだ(たぶん、またしても天文学的な数の犠牲者)
今度こそ新資源は燃やし尽くされ、ルビコンは何の価値も無い廃惑星として放棄されることとなった
主人公は消息不明となったが、その名は(たぶん稀代の大量虐殺者として)歴史書に載ることとなった
スタッフロール後、死んだウォルターからの最期のメッセージが再生される
「お前を縛るものはもう何も無い。これからのお前の選択がお前自身の可能性を広げることを祈る」
0072名無しさん@お腹いっぱい。2023/10/25(水) 16:49:59.32ID:17jKdEkS
『柔らかな背』矢樹純 

うろ覚えです。

主人公は最近もの忘れが多くなってきたお婆ちゃんA。
夫とは死別。同居している出戻りの娘はいつも小言ばかりで、
去年、Aが軽い交通事故を起こしたことを理由に、車も自由に運転させてもらえない。
そればかりか家事一切を自分に押し付け、
王様のように振る舞う娘に対してAの不満はたまる一方。

ある日、離れて暮らす長男の息子から突然電話がかかってきた。
「もしもし、オレ、オレ。おばあちゃん、助けて欲しいんだ・・・」
驚いて話を聞けば
「悪い友人に騙されてお金を要求されている、家族には絶対に知られたくない」と言う。

かわいい孫の大ピンチ。Aは「おばあちゃんが必ず助けてやるからね」と誓う。
孫の友人は明日金を取りにくるという。金さえ渡せばすべて解決する、と孫。
その程度の金なら、ヘソクリにしてある亡き夫の保険金で工面できるはず・・・。

次の日、Aがタンスの底を探るとあるはずの保険金はすっかりなくなっていた。
「娘が勝手に使い込んだに違いない! もう許せない!」
いつも口うるさい娘への怒りが爆発したAは、
娘が行きつけにしているパチンコ屋へ乗り込んでいく。

いつものようにパチンコに興じる娘を見つけると、
日ごろの不満をぶちまけ、盗んだ金はくれてやる、出ていけ!と啖呵を切るA。
ぽかんとする娘から車のキーを取り上げ、
そのまま自分の運転で、孫から聞いた「金の受け渡し場所」へ向かう。

受け渡し場所にはいかにも素行の悪そうな男が立っており、
Aにヘラヘラと金を要求してきた。
「昔から自分のことはなんでも自分でやってきた、
孫のことだって、自分がきっと守ってみせる」
そう決意したAは、思いっきりアクセルを踏み込んで男を跳ね飛ばす。
宙を舞う男。しかしまだ息はあるようで・・・。

***

すべてが終わり、自宅でぼんやりしているA。
そこへチャイムが鳴り、警察がやってきた。
「もしもし、おばあちゃん、この女に見覚えはない?」
見せられたのは「娘」の写真だった。
「この女はね、家族のいない寂しい老人たちに取り入って、
家に上がり込み、財産を根こそぎ奪っていく詐欺師なんですよ。
おばあちゃん、まさか騙されてないよね?」

呆然とするAの脳裏に、おぼろげな記憶がよみがえっては消える。
本当の娘は、去年、自分が交通事故でひき殺してしまったんだったっけ。
金を要求してきた男は、さっき、家の浴槽に沈めて息の根を止めたんだっけ。
その死体はどこかに片付けたんだっけ。そのまま置いてあるんだったっけ・・・。

「それじゃ少し、家の中を調べさせてもらうね」
警察官たちが家に入ってきた。
0074名無しさん@お腹いっぱい。2023/10/27(金) 06:18:44.42ID:n3BKHe9q
以前YouTubeで観た、とある実話(?)の遭難事件に関する動画なんだけど…
いくら検索してもその動画が見付らないから、うろ覚えで書く(知ってる人いたら詳細教えて欲しい)

たぶん大航海時代辺りの頃の出来事
白人の船乗り「B」達が未発見の島を新発見し、さっそく上陸して島民(土人)とのファーストコンタクトを試みた
しかし島民達は未開の部族である筈なのに何故か「英語」を話すではないか
島民達は「我々の祖父(?)達も貴方達と同じ白人だった」と奇妙なことを語る
不思議に思ったB達は島を調査し、古い日記を発見する
その日記は百年以上前に海難事故で行方不明となった白人男性「A」が書き遺したものであり、恐ろしい内容が記されていた

Aは船長であり、大勢の船員達と共に船旅へ出た
だが海難事故によって遭難し、件の未開の島に漂着してしまう
そこでAは船員達を率いてサバイバル生活を始めた
Aが最初にやった事は、「全ての銃を自分しか知らない秘密の場所に隠すこと」だったらしい(この行為は一見すると「争いを避けるため」とも見えるが、後世の考察によると「Aが支配権を握るためだったのだろう」と推測されている)

島民とも交流し、物々交換等を行った
島民達は友好的だった。それでも異邦人であるA達のことを完全には信用していないらしく、交渉は男達だけで行われ、女子供の居る集落には決して近寄らせなかったらしい

Aの行動は不自然な点が多かった
遭難して救助を待つ身だというのに、海辺ではなく島の奥のジャングルで生活し、船員達に海(を通りがかる船)を見張らせる事すらしていなかったのだという
まるで意図的に「隠れている」かのようであり、「救助されたくない」かのよう
実はAは本国では裁判を待っていた身であり、そもそも今回の航海自体も国から許可を取っていない違法な出航だった
それらのことから、おそらく「今回の船出はAの私的な『逃亡』のようなものであり、本国へ帰る気が無かった」と推測されている

それから月日が流れ、次第にAは様子がおかしくなっていった
Aは何度も「集落へ入らせて欲しい」と島民の男達に頼んだが、悉く断られた

ある日とうとうAは秘密の隠し場所から大量の銃を持ち出すと、船員達に配備し、そして凶行に及んだ
A達は、交渉の場に現れた島民の男達を銃で皆殺しにしたのだ
そしてA達は島民の集落へと辿り着くと、島民の女達にこう言った
「この島で我々以外の男は皆死んだ。これからは、我々がお前達の夫である」
こうしてA達は島民の女たちを妻にし、子孫を残したのである

Aはこの時の事を日記にこう書き記している
「理屈抜きで、あの時の我々は『種を残さねばならない』という得体の知れない強い衝動に突き動かされていた。あの時の我々は獣だった」

そのままA達は島に帰化して寿命で死に、島にはA達の種と白人の文化が残ったのである

この話には後日談が存在する
Aの子孫である島民たちは、冒頭のB達によって持ち込まれた伝染病に感染し、免疫が無かったため全滅してしまったのだ
0076名無しさん@お腹いっぱい。2023/10/30(月) 07:56:57.36ID:HZ6OxpqH
Aが徹頭徹尾クズだな
本国で裁判沙汰になるほどの奴だし

北センチネルも似たような事で絶滅しかけた事があったのかもしれん
だとすれば絶対に島外人を生かしておかないのもわかる
0077名無しさん@お腹いっぱい。2023/11/02(木) 03:27:05.28ID:WZKvjF+E
でもサバイバル中に女日照りになったりしたら
誰しもちょっぴり虐殺くらいしちゃうよね
人間だもの
0079名無しさん@お腹いっぱい。2023/12/10(日) 12:35:02.15ID:+YtjOwid
私は障害者の通所施設の職員として勤めていた。
利用者は意思疎通の取れるレベルで、全種類の障害が対象だった。

ある日、若い女性としては珍しいAちゃんが入所してきた。Aちゃんは精神障害だった。
大人しい子で中々心を開かなかったが、私は根気強く話しかけて話を引き出した。
Aちゃんは病気のため両親と上手くいかず、地元に縁を切って逃げてきた、
友達もいない天涯孤独の身、とのことだった。
私は不憫に思って、施設で誰かと仲良くなれればいいのにと余計な心配をした。

Aちゃんの入所から程なくして、年の近いB君が入所してきた。B君は軽度の知的障害だった。
Aちゃんは私に、B君のことをしきりに聞いてきたり話題にするようになった。
AちゃんがB君を気に入っているのは明らかだった。
直接話しかけてみればいいのにと勧めたが、Aちゃんは遠目に見ているだけだった。

何の進展も無いまま数ヶ月が過ぎたある日。
Aちゃんは私に「小説を書いたので見てほしい」と渡してきた。
Word文書40ページに及ぶ力作で、内容は可愛らしいスクールラブだった。
登場する男女はどう見てもAちゃんとB君がモデルだった。
ちょっと怖いと思ったが、平穏なハッピーエンドなのであまり危機感は持たなかった。
頭の中でこんなに上手くいったなら、B君に話しかけてみれば?
空想で満足してたら永遠にお友達が出来ないよ。
せめて連絡先だけでも交換したら?
私は少し説教気味にAちゃんに呼びかけた。

さらに数ヶ月後、AちゃんはB君と遊んだことを楽しそうに話すようになった。
順調に行っていると思って応援した。

夜中の3時に電話が鳴った。B君からだった。B君は憔悴した様子で話した。
B君はAちゃんにホテルに誘われた。
ひとたび入室したが、Aちゃんは病的なくらいガリガリだった。
応じられないと思って何かと理由を付けて逃げたが、Aちゃんは泣いていた。
後で心配になって電話しても通じない。とのことだった。
もう一度電話してみるように言ったが繋がらなかった。
私からも電話してみたが繋がらなかった。
2人でうろたえているうちに朝になった。
嫌な予感がしてホテルに向かったが、遅かった。
ホテルにはパトカーが到着していた。

私はどうしてこう無責任に関わり合いを勧めたんだろうか。
悔やんでもAちゃんの命は戻らない。
それにしても小説の方は純愛で、こんな展開無かったのに…。
0082名無しさん@お腹いっぱい。2023/12/16(土) 20:36:17.29ID:cWVpFQkk
小林由香という人の小説「ジャッジメント」。今より少し未来、「復讐法」という制度が制定された世界が舞台だ。
罪を犯した者は、まず従来通りの法律で裁判を受ける。判決後、被害者(死亡の場合は遺族)に選択権が与えられる。判決をそのまま受け入れるか、もしくは犯人にされたことをそのままお返しするか。殺人犯の場合、心神喪失で不起訴だったとしても、復讐法を選べば殺すことができる。ただし、選択した遺族が自分の手で実行しなければならないという条件付きだ。
5本のエピソードが収録されているが、3話目の「アンカー」という話が特に後味悪く、印象深かった。

心神喪失者による無差別殺傷事件が起き、3人が殺され、複数の重傷者が出た。殺された人の遺族が1人ずつ呼び出され、多数決によって復讐を適用するか決めることになる。
弟を殺されたガラの悪いあんちゃん・母親を殺された主婦のおばさん・婚約者を殺された若いリーマン(他に身寄りがいなかったらしい)。従来の法律では犯人は不起訴で、しばらくしたらまた世に出てきてしまう。
「絶対復讐だ!あんた達は賛成してくれるだけでいい。俺一人の手で刺し殺してやる!」と憤るあんちゃんだが、おばさんは「犯人は許せないけど、だからといって殺すのは…主人にも反対されてますし」と迷っている。リーマンも「僕も迷っています」と、言葉少なに答える。やがて読者に対し事件の詳細が少しずつ明かされていくのだが…。
0083名無しさん@お腹いっぱい。2023/12/16(土) 20:36:52.29ID:cWVpFQkk
事件当時、犯人は最初に通りすがりの親子連れを襲おうとしたが、おばさんの母親が犯人を背後から呼び止めて説得しようとした。犯人は彼女をターゲットに切り替え、真っ先に刺した。またリーマンの婚約者はたまたま近くでショーウィンドウを眺めていたのだが、犯人に腹を滅多刺しにされた。刺されながらも彼女は店の中に向かって「ドアを閉めて、鍵を開けないで!」と叫んでいた。
あんちゃんは言う。「おばさんのお母さんも、リーマンさんの彼女さんも、自分も危険なのに他の人を助けようとした立派な人達じゃないか。だからこそ犯人を許してはいけない。なぜ躊躇っているんだ?」
おばさんは答える。「犯人だって子供の頃から両親に虐待され、学校でもいじめられていたそうじゃありませんか。どうしても憎み切れないんです」
それに対するあんちゃんの返事は「俺と弟だって、母親が病死した後親父に虐待されていた。ある日、俺は弟が殺されそうになったので親父を刺してしまったんだ。死にはしなかったが、俺は少年院に入り、弟は施設に入れられた。弟は『親を刺した奴の弟』といじめられてたのに、俺に心配かけまいと『友達ができた、こんな遊びをした』と噓だらけの手紙をよこしてたんだ。だから俺は院を出たら、絶対に弟に楽をさせてやると決めてたんだ。犯人は虐待されてたというけど、だったらなぜ虐待した連中を殺さなかったんだ?」
そして相変わらず言葉少なに「迷っています」というリーマンだが…彼は所謂死刑廃止団体に入っていて、彼女ともそこで知り合ったと明かされる。彼女は小学校の教師だったが、その仕事を選んだ理由は「子供達は互いに許し合える心を持っているから」と語っていたそうだ。
しかしそこへ、同じ事件で息子を刺された父親が探偵を使ってリーマンのことを調べ上げて現れ「どうか復讐法を選んでください!息子は命は取り留めましたが、足を刺されて一生走ることができないんです。陸上の夢を諦めたんです!」と土下座して訴える…。
0084名無しさん@お腹いっぱい。2023/12/16(土) 20:37:20.69ID:cWVpFQkk
そして、選択を決定する日。とうとうおばさんは「おばあちゃんを殺した犯人を許さないで!」という娘の叫びに背中を押され、復讐を選択する。これで過半数となり、復讐は決定となった。あんちゃんは「良く選んでくれた。奴を刺すのは俺一人でやるから」と感謝するが、おばさんは「いいえ、あなただけに背負わすわけにはいかない。私も一緒に刺します!」と宣言する。
しかしリーマンは「僕は…どうしても賛成できません」と言って部屋を出ていこうとする。「卑怯者!」と叫ぶおばさんだが、あんちゃんは「そんな言い方をしないでくれ。リーマンさんだって俺達と同じくらい苦しんで結論を出したんだ。それに…この3人で争いたくないんだよ。短い間だったけど、同じ苦しみを味わった仲間なんだからさ」となだめる。

そしてエピローグ。
元々世間から注目されていた事件だったため、マスコミはリーマン1人だけが賛成しなかったことを突き止め、他2人を偉大な勇者のように喧伝し、リーマンを「恋人の復讐もできないダメな奴」と書き立てた。
リーマンは実家も嗅ぎつけられたため、連日押しかけられて母親がノイローゼになってしまった。「自分の選択は間違っていたのか…」と苦悩するものの、彼女が生前誕生日指定で送っていたプレゼントが届いたことで、前を向いて生きていこうと決意する。

一方犯人だが…おばさんは結局泣き喚いてばかりで、犯人を刺すことはできなかった。あんちゃんも流石に自分の手で刺すとなると…と躊躇っていたが、犯人が「どうせならもっと殺しときゃ良かった」と呟くのを聞いて、叫び声を上げながら犯人を刺し殺したという。
この小説は、この一文で終わる。「3回突き刺したのは、彼なりの友情だったのだろう」。
0085名無しさん@お腹いっぱい。2023/12/16(土) 23:05:24.53ID:e1UFMj3p
後味悪いというよりは色々考えさせられる話だな
最後の一文は初見ではちょっと温かい気持ちになったが
冷静に考えたらいくらヤバ系のあんちゃんでも
人殺しに慣れていない限り最初の一撃だけで殺すのは難しいのでは…w

個人的には「しない選択をした人が責められる」のが怖いからこそ
復讐は合法化されるべきではないって以前から思ってた
主義主張以前に、凄腕の協力者をつける権利と資金でも追加されない限り
復讐対象から返り討ちにされたり他の家族にまで危害が及ぶかもしれないし
本物のクズなら殺したい相手に冤罪被せてその復讐の名目で殺しかねないし
0086名無しさん@お腹いっぱい。2023/12/18(月) 13:00:21.12ID:fCUfK6xe
安武わたるの短編漫画。
モチーフは昔話の「六部殺し」。

(1/2)
主人公は、田舎の農村で暮らす村娘。
頭の良いしっかり者だが、顔は田舎臭くて垢抜けない。
対照的に、幼馴染の女友達Aは美少女の上、長者の娘であることを鼻にかけない素直な性格で、村の男達の視線を独り占め。
いつも一緒にいる主人公は何かにつけて比べられ、惨めな思いをするが、Aは少しも気づかず「主人公ちゃん、大好き」と懐いてくる。
遊んでいる最中、Aを庇って主人公が顔に大怪我をした時も、男達は陰で「Aじゃなくて良かった」「主人公なら元々不細工なんだから、顔に傷が残っても変わらんだろう」と嗤うばかり。
このままでは、一生Aの引き立て役で終わってしまう。
主人公は一大決心をして村を離れ、大きな町の商家で奉公することにした。
長者の娘であるAは遠方の地に奉公に出るなど許されないので、やっと離れて暮らすことができるという計算だ。


長者の家では相変わらず男達から「醜女が来た」と陰口を叩かれるものの、Aの引き立て役にされることと比べればずっとマシ。
賢い働き者の主人公は先輩女中から可愛がられ、女将や大女将からの信頼も得る。
商家の跡取り息子Cに淡い恋心を抱いたこともあり、生まれて初めて幸せを感じる。
ところがそこに、父親を説得したAが奉公に来てしまう。
涙ながらに再会を喜ぶAに対し、顔を強張らせる主人公。
0087名無しさん@お腹いっぱい。2023/12/18(月) 13:00:57.66ID:fCUfK6xe
(2/2)
それからは、村での暮らしの再現だった。
男達は何かにつけてAと主人公を比べ、嘲笑う。
天真爛漫としたAは、たちまち周囲の好意を集めていく。
CもAに惹かれていっていることが、主人公にはすぐ分かった。
そんなある夜、一人で仕事中の主人公のところにAがやって来る。

A「Cさんに求婚されたの。だから私、それなら主人公ちゃんを私と一生一緒にいられるようにしてくれって頼んだわ」
主人公「私に、一生小間使いになれっての?」
A「まさか。主人公ちゃんは私のお姉さんも同然だもの。一緒に家の仕事を・・・」

我慢の限界だった。
反射的に主人公は手元の石でAを滅多打ちにして殺し、亡骸を川に投げ捨てる。
数日後、変わり果てたAの死体が打ち上げられた。
死体は水に揉まれてぼろぼろであり、主人公が殴った痕跡には誰も気づかず、<夜、うっかり足を滑らせて川に落ちた>と結論付けられる。
無惨なAの死体と、子どもの頃からずっと一緒にいたAの笑顔が交錯し、泣き崩れる主人公。

その後、主人公とCは結婚した。
共にAの思い出話をし、慰め合ううちに情が湧いたのだ。
主人公は女将や大女将に気に入られていたため話はすんなりまとまり、間もなく男の子を授かる。
主人公の内助の功もあって商売は順調、家は大きくなるばかり。
唯一の不安は、もうすぐ三歳になろうとする息子が、いつまで経っても喋らないことだ。
これは、Aの祟りなのだろうか。
ならばどうか、私に祟ってほしい。
この子は許してやってほしい。
苦悩する主人公の前で、ある時、とうとう息子が「かあちゃん」と喋る。
狂喜し、Cや舅姑を呼び集める主人公。
家族全員が揃う前で、息子は言った。
「こんな夜だったね、主人公ちゃん。あんたが私を殺したのは」
それは間違いなく、Aの声だった。

Aは鈍感だったかもしれないけど、主人公を引き立て役扱いする気は一切なく、本人主観では大好きな幼馴染として慕っていただけ。
主人公も、Aが善良な子だということはよく分かっていたからこそ、距離を置いて新天地で居場所を得ようとした。
善意や努力がすべて無に帰す展開が後味悪かった。
0088名無しさん@お腹いっぱい。2023/12/18(月) 21:21:09.75ID:aZUIJGvW
>>87
けど、こういうのってさ、現実世界でもあるよね。
幼稚園、小学校、中学校、幼馴染み同士のママ友とか。

人が1番怖い。優しくしても、慕っても、妬まれてる可能性がある。
その何かの妬みは恐ろしい恨みに変わるから。
0089名無しさん@お腹いっぱい。2023/12/18(月) 23:12:35.95ID:xRQx0Cj+
悪いが、全く同じように働いているのに
顔のために自分が贔屓されて親友が迫害されている事に
素で気づかないのなら少々頭が弱かったんでは…
0090名無しさん@お腹いっぱい。2023/12/19(火) 15:10:11.41ID:3P0fjh8W
同じような漫画を読んだ記憶がある
お金持ちの美少女と、その召使いの少女(醜女)の話
二人は同い年で仲が良かったけど、片方は美しいお嬢様、片方は醜い召使い
幼い頃はごく普通の幼馴染のように親しくしていたけど、成長するにつれて召使いはお嬢様と自分が対等な存在ではないこと、自分が醜いことを自覚していく

お嬢様は召使いのことを本当に慕っていて、なんならこの家の養子になって本当の姉妹になればいいのにと思ってるくらい召使いのことが好き
だけど召使いの心の中には「所詮自分は使用人」という気持ちが常にあって、お嬢様が優しくしてくれるのはそうすることによって優越感を得られるからだと思い込むようになる
お嬢様がいる限り自分は一生幸せになれないと思った召使いはお嬢様を殺そうとするが、揉み合いになって結局自分が死んでしまう
泣き崩れるお嬢様で終了
0091名無しさん@お腹いっぱい。2023/12/19(火) 20:25:18.99ID:MFxbbzYT
読み切りエロ漫画『ビデオガール』(ジャンプの『電影少女』ではない)。
作者は「不可川えむ」。単行本は出しておらず、電子で読める。

主人公である若い男が、夜中にパソコンでエロ動画を見ているところから始まる。
廃刊寸前の都市伝説雑誌に紹介されていた「ヤバい動画が投稿されてるサイト」を閲覧してみたのだが、投稿されてるのはAVの違法アップロードされた動画ばかり。
「何がヤバいサイトだよ、つまんねー」と悪態をつきながら閉じようとした直前に、新しい動画が何者かから投稿された。白いサマードレスを着た美少女が微笑んでいるサムネで、露骨なエロサムネばかりの中では浮いていた。
「どうせ清楚系AVだろ」と思いながらも再生してみたが…サムネの通り、サマードレスの美少女が海辺をニコニコと走り回っており、一昔前のアイドルのPVのようだ。
「ホームビデオでも間違って投稿したのか?」と思っていると…突然画面が変わった。壁にヒビの入っている古い家の屋内で、先ほどの少女が高校の制服姿でカメラに語りかけている。
「ちゃんと撮れてるかな?こんにちはユキコです。さっきのドレスは『おともだち』に買ってもらったの。紹介するね。『おともだち』の、  くん(名前は空白)。そして撮影役の、  くん」
「なんだよこれ…」と呟く主人公。動画では、ユキコが『おともだち』の2人(顔は写ってない)と3Pを始め、中出しをされる。
そして再びユキコがアップになり「お母さん、お父さん、私はここで幸せに」(ここでブツッと映像が終わる)

「こ、凝った作りのAVだなあ…」と自分に言い聞かせながら、コンビニへ夜食を買いに出かける主人公。その途中で交番の前を通り過ぎるが、行方不明の貼り紙があることには気付かなかった。
「〇〇ユキコ 平成元年、下校途中で失踪。情報をお寄せください」

この漫画が描かれたのは令和元年なので、30年前の失踪ってことだ。いまだ見付かってないという事は、普通に考えたら殺されているんだろう。
しかし犯人も彼女を拉致っておきながらサマードレスを買い与えて海で走り回らせたり、なにがなんだか分からない。
絵のヘタウマさ加減も手伝って、なんとも不気味な印象を残す漫画だった。

なお作者は現在消息不明だ。ツイッターで何やらヤバいことを言っていたらしいが、この漫画を最後に(少なくともこの名義では)活動していないようだ…。
0092名無しさん@お腹いっぱい。2023/12/21(木) 09:15:15.71ID:eXY6WyuX
>>91
>なにがなんだか分からない。

いや、分かるだろ・・・

まあそれは置いておくとして
なんか近年にも「15年くらい前(当時15歳くらい)に行方不明となっていた女性の遺体が地元で発見された」って事件が有ったな
しかも死亡推定時刻がつい最近で、つまり行方不明になってから近年(30歳)まで生きてたってことで・・・
ネット民の推測で「何者かによって拉致換金されて15年間も性奴隷にされていた」って囁かれてて、
死の理由に関しては「被害女性は早い段階で女の子を出産させられた。その子供が性奴隷としての適齢期になった。だから母親である被害女性は用済みになって処分されたのではないか?」という推測も有って、胸糞悪くて吐きそうな気分になった
「ちょうど30歳で死んだ」っていうのも、その説の信憑性を裏付けるかのようにも言われてて・・・

日本でもプチエンジェル事件とかペッパーランチ事件みたいに闇の深い事件が有ったし、海外ではエプスタイン島とか他にも色々と有ったし
現実に有るんだろうなぁ・・・(-_-;)
人間怖い
0093名無しさん@お腹いっぱい。2023/12/21(木) 17:40:06.60ID:ElPDK3sk
『モナーク』という糞ゲーに登場する双子の姉妹の話。
(設定とかシナリオは箇条書きすると面白そうに聞こえるかもしれないけど、肝心のゲーム自体はBGM以外に褒める所が無くてマジで凄くつまらない糞ゲーだから、万が一にも興味を持って買ったりしないよう注意)

ジャンルは学園RPG。
人間の「願い(・・・のようなもの)」を糧する「悪魔」の存在する異界に閉じ込められた学園が舞台。
悪魔と契約して異能の力を得た主人公が、異能力を悪用する他の契約者たちを倒していき、異界からの帰還を目指すという物語。

美人なことで有名な双子の姉妹がいた。
かつては仲睦まじい姉妹だった。

姉のA子は色恋沙汰に関して純情で、「お花畑」「夢見がち」「恋に恋している」「白馬の王子様を待つお姫様」みたいに周囲から噂されるような「乙女」だったらしい。

ある意味ではB子も似たようなものだった。
だが、B子はある年のバレンタインデーに何故か1人で泣きじゃくってたのを境に、別人のように豹変した。
いろんな男と代わる代わる付き合う、恋多き魔性の女となった。

それ以来、趣向が真逆になった姉妹は全くと言っていいほど絡まなくなった。

そして、学園が悪魔の存在する異界に閉じ込められた途端、今度はA子が豹変する。
A子は「色欲の悪魔」と契約したことにより「炎」を操る能力を得て、男子生徒たちを次々と焼き殺すという凶行に走り始めた。

人間が悪魔と契約すると異界の何処かに「願いの結晶」なる物が生成される。
それを破壊されると契約者は願いを失うため、悪魔との契約が破棄される。
(願いを破壊された人間は人格に何らかの変調をきたす上、願いに関係する記憶まで失う)

主人公は願いの結晶を破壊すべく異界を探索し、A子の物と思われる願いの結晶を発見。
だが、それを阻止すべくA子(偽)が現れ、主人公と戦闘になる。
この際、何故かA子(偽)は炎ではなく「氷」を操って戦う。
どうやらA子が契約した色欲の悪魔の本当の能力は「温度」を操ることだったようで、それによって炎や氷を発生させられるらしい。
主人公は戦ってA子(偽)を倒し、願いの結晶を破壊。
それによってA子(偽)は悪魔との契約を失い、意識不明となる。

これにて一件落着ってムードになるのだが、またしても人体発火による焼死事件が発生。
ここで主人公の仲間が真相に気付く。
なんと、実は先ほど倒されたA子(偽)の正体は「偽物」だったのだ!(勘の良い人なら既に察していたかもしれないが)
その正体は双子の妹のB子であり、入れ替わることでA子の身代わりになろうとしていたのだ。

通常は悪魔一体につき人間一人としか契約を交わせない筈なのだが、A子とB子は血肉と魂を分けた双子であるが故に、はからずも姉妹二人で一体の悪魔との契約を共有することとなってしまっていたのだ。
そして温度を操る能力も二つに分割され、「熱する能力」はA子に、「冷ます能力」はB子へと割り振られていた。

主人公は再び異界を探索し、今度こそ本物のA子(真)と対峙する。
そしてA子の口から真相が語られ始める。
(のだが、A子は全てを語る訳ではない。A子の凶行の動機に関しては、他の生徒達の証言や、学園や異界のあちこちに落ちている文章などを照らし合わせなければ見えてこない)
0094名無しさん@お腹いっぱい。2023/12/21(木) 17:42:25.69ID:ElPDK3sk
A子とB子は仲の良い姉妹だった。
けど、実はB子は「同性愛者」であり、しかも実の双子の姉であるA子に恋をしていた。
だからB子はバレンタインデーにA子宛の本命チョコを作ってA子に「愛の告白」をした。
しかしA子は「恋に恋してる」からなのか同性愛というものに全く理解が無く、「気持ち悪い」と感じ、B子を手痛く拒絶したらしい。
それからというもの、A子は徹底的にB子を避けるようにまでなった。
拒絶された上に避けられるようになったB子は、せめて元の仲の良い姉妹に戻りたいと、「ノンケアピール」を始めた。
何人もの男と付き合い、「自分は同性愛者ではない」と振る舞うことで、A子と仲直り出来ると思ったのだ。
だが、そんな魂胆はA子には見え透いていたし、「恋に恋して白馬の王子を待つ純情な乙女」であるA子にとって、何人もの男と代わる代わる付き合って身体を重ねるB子の姿は「穢らわしい」ものにしか見えなかった。
(要はA子は反LGBTで、潔癖症だった)
そんなA子にも、ついに春が来た。
憧れの野球部の部長に告白し、OKされ、交際がスタートしたののだ。
しかしA子は知らなかったが、部長はスケコマシの遊び人だった。
女子と付き合っては手痛く別れて捨てるという行為を繰り返し、何人もの女子の精神を破壊しており、陰で「メンヘラ製造機」と噂されてるような男だったのだ。
(野球部の部室には、こんな感じの書き置きが残されている。「A子ちゃんってチョロいよ。俺の使い古しで良ければ、お前らも使う?」。つまり、A子は散々弄ばれてから部員や後輩に代わる代わる払い下げられ、慰み者、言わば「公衆便所」にされていた)
あんなに恋に恋して、お伽噺の白馬の王子様が現れるのを待っていたのに、A子は気が付けば自分自身もB子と同じく「穢され」ていた。
だからA子は発狂した。
学園が異界に閉じ込められ、悪魔が現れて契約を持ち掛けてきた時、A子は「穢れを燃やして浄化する力」を願い、「炎」を操る異能を与えられた。
同時に、双子の妹であるB子は姉に対する自分の恋心が冷めることを願っており、氷を操る異能が与えられた。
そしてA子を倒すべく主人公が現れた時、A子は久々にB子に声をかけた。
「私のために身代わりになってほしい」と。
B子は異能力を悪用などしていなかったが、A子からの頼みを喜んで引き受けた。

そのことを主人公に語りながら、A子はB子を嘲笑った。
「馬鹿な妹よね、身代わりになれば、また私と仲良くしてもらえると思ってたんでしょうね。ほんと、気持ち悪い」

結局A子も主人公に破れて願いの結晶を破壊され、B子と仲良く意識不明となって保健室送りになる。

終盤で二人もと意識が戻るんだが、願いを破壊されたことで記憶の大部分が消えてて憑き物が落ちたかのように弱々しくて大人しい性格になってて、互いに「自分達が仲の良い姉妹だった」ということすら忘れている。
周囲の人々からそう言われたから「私達って、仲の良い姉妹だったのよね?」「だったら、仲の良くいましょうね?」って感じで確認し合ってて、混乱を深める学園の中で怯えながらも互いに寄り添い合っていた。
なんか以前の姿(A子は陽気?で荒々しいメンヘラで、B子は妖艶で大人びたお姉さん風)を知ってると、見るのが偲びなかった。
0096名無しさん@お腹いっぱい。2024/01/06(土) 01:11:28.12ID:GGmUy2Jq
ソウルハッカーズ2というゲームで、ジャックフロストの引っ越しサブクエストが個人的にモヤっとする。
世界各国の神話や伝説や都市伝説などに登場する悪魔や妖怪や怪異などのモンスターを使役して戦う『女神転生』シリーズの系譜の作品。
シリーズを代表する看板モンスターとして「ジャックフロスト」という無邪気で可愛い系のモンスターがいる。
(ポケモンで例えるとピカチュウ、デジモンならアグモンみたいなポジションのキャラ)
ソウルハッカーズ2においては、ジャックフロストがダンジョンの道端に現れて、
「この地を新しい住処にしたいのだけど、既に住み着いている恐ろしいモンスターが邪魔で暮らせない。だからそのモンスターを駆除して欲しい」
と主人公にお願いして来る。
このジャックフロストたちは色んな場所でこの依頼をして来て、依頼ごとに討伐対象のモンスターも変わるんだけど・・・。(一応説明しておくと、この作品のモンスターは全て知的生命地)
最初の依頼での討伐対象が「土蜘蛛」。
巨大な蜘蛛の妖怪で、醜くて恐ろしい姿をしていいて、いかにも悪の妖怪って感じ。

だが、個人的にモヤモヤする問題点は、土蜘蛛という妖怪の説明文と言うか、発祥の背景。

知っている人も多いと思うが、土蜘蛛の元(モデル)になったのは、日本の先住民だったと言われている人種の末裔。
いわゆる蝦夷の類い。
大和の朝廷に従わなかったことで「まつろわぬ民」と呼ばれ、朝敵として大和によって滅ぼされた。
その後に、「人間ではなく悪しき妖怪だった」ということにされた悲しき部族。

そんな土蜘蛛を、ジャックフロストは「怖い妖怪が居て邪魔だから」という理由で主人公に駆除させてしまうのだ。
個人的にはプレイしながら「これは移民による先住民の淘汰を比喩したネタなのかな?」と思っていたのだけど、ストーリーを進めてみるとジャックフロストは各地で色んなモンスターの討伐依頼を出してくるから、違うのかもしれない。
しかし理由がどれも自分勝手でしょうもなく、「自分の兄弟がそのモンスターのアレルギーだから」とかだったりして、やはりモヤモヤする。
(土蜘蛛含む、駆除されるモンスター達も全て知的生命体)
さらに、一度依頼をクリアしても、暫くすると「また土蜘蛛が沸いた。今度こそ駆逐して欲しい」と再度ジャックフロストが同じ依頼をしてくる。
何度でも無限に。
(真に駆逐されるべき害悪はジャックフロストの方では・・・?)
0097名無しさん@お腹いっぱい。2024/01/13(土) 13:59:24.26ID:GK3wLIqi
私は保育園から中学校までほとんど苛められていた。
集団いじめもあったけど、それとは別に、一人で執拗に私をターゲットにしてくる人もいた。
いじめっ子はまるで代替わりのように、代わるがわる常に存在した。
そして、その人たちは不思議なくらいみんな不幸に見舞われて消えていった。

A子 親が離婚して引っ越し
B子 拒食症になって不登校、ガリガリになってるらしい
C子 保健室登校、手首は傷だらけ
D子 進学先で不登校になり引きこもり
E子 みんなが滑り止めで受けるような底辺校に不合格
F子 親が離婚して精神不安定になり、保健室
など…

何が後味悪いって、まるで呪い返しのように私も不幸になったこと。
高校から親が気が変になって虐待に遭い、大学では不治の病に罹って就職できず、今は家族と絶縁して孤独な施設生活を送っている。
私はあの子たちを呪ったつもりなんてないし、もちろん呪いの儀式とかやってない。
別にみんな幸せになって構わないから私も幸せになりたかった。
0098名無しさん@お腹いっぱい。2024/01/13(土) 19:22:19.41ID:Cf+yBPxV
そう言えば子供の頃、拒食症を疑いたくなるくらい不自然に痩せ細った子がクラスにいた
当時の自分は「ガリガリだなぁ…」と以外に何とも思ってなかったが、今思うと何かしらの病気で痩せ細っていたのではないだろうか?
転校してしまったからその後を知らないのだけど、もし病気だったなら、悪い子ではなかったから切ない
病気ではなく無事に健康でいてくれることを願う
0100名無しさん@お腹いっぱい。2024/01/19(金) 15:16:44.32ID:uyXKywIi
>>93にあるゲーム『モナーク』から、「クロムウェル」という人物と「憂鬱の悪魔」の話。

大昔、「クロムウェル」という謎の人物がいた。
クロムウェルは異界の研究者であり探索者でもあり、「憂鬱の悪魔」という悪魔を相棒にして異界を深く旅していたらしく、彼の書き遺した大量の研究データや手記や日記などの文献が異界のあちこちに散乱している。
それらを拾い集めて繋ぎ合わせていくと、彼の正体が垣間見えてくる。

「かつて神が降り立った」と言い伝えられる土地が存在していた。
その土地は異界へと繋がっており、異界には人間の願いを叶える怪異「悪魔」が存在しているらしい。
とある一族が「神を異界へと封印」し、そのままその土地を代々管理して守護してきており、神や悪魔や異界の存在を秘匿していた。

クロムウェルは謎の「組織」に所属するエージェントであり、異界から利益を得ることを企む組織から「神が降り立った地」の調査を命じられた。
件の地へ潜入したクロムウェルだったが、「運命の女性」に出会って恋に落ちてしまう。
「彼女」は異界を守る「一族」の末裔であり、組織に所属するクロムウェルとは対になる立場だった。
クロムウェルは全てを捨ててでも彼女と結ばれる決断をし、名を変え、姿を変え、別人に生まれ変わった。
「これからは、彼女と二人で、この地を守って生きていこう」
クロムウェルの手記はそう大団円で締め括られる、かに見えた。

しかし、次の手記は「彼女が死んだ」という一文から始まる。
何があったのかは不明だが、彼女は若くしてこの世を去ったのだ。
クロムウェルは「悪魔」に縋ってでも愛する彼女を生き返らせることを「願った」。
クロムウェルが異界で最初に出会って契約を交わしたのは「憂鬱の悪魔」という女性型の悪魔だった。
憂鬱の悪魔は「万物の存在の“有無”を操る」という強大な能力を待っており、無から有を創造し、その逆も可能だった。
憂鬱の悪魔はクロムウェルの願いに応じ、彼女の肉体を創造した。
それは確かに彼女の肉体だったが、そこに彼女の魂は宿っておらず、ただの肉の人形に過ぎなかった。
「万物の存在の“有無”を操る」程の悪魔の力をもってしても彼女を生き返らせることは叶わない。
ならば、悪魔よりも上位の存在、「神」の力ならどうだ?
こうしてクロムウェルは言い伝えに有る「封印されし神」を探し求めて異界を彷徨い始めた。
気が遠くなるほどの研究と探索、数多の怪異や悪魔と戦い、そして果てしない旅の末に、ついにクロムウェルは封印されし「神」のもとへと辿り着いた。
クロムウェルは「神」と対話し、彼女を完璧に生き返らせることが可能であることを知る。
「神」も、その願いを叶えることを快く承諾してくれた。
だがクロムウェルは、悲願の成就を目前にして、
「諦めた」。
神に何も願わず、ただ絶望と悲しみに包まれながらその場を後にしたのだ。
手記はここで終わっており、その後は記されていない。
0101名無しさん@お腹いっぱい。2024/01/19(金) 16:50:07.78ID:uyXKywIi
ゲーム本編でクロムウェルのその後が明かされる。

物語の舞台となる地には学園の理事長は、年齢的には高年の老婆である筈なのだが、その容姿は20代のように若々しくて実年齢を感じさせない美女。(本人曰く「美容には気を使っていない」らしい)
その夫は執事で、年相応の風貌のダンディーなイケオジ。

物語終盤で、この夫妻(執事と理事長)の正体がクロムウェルと憂鬱の悪魔の成れの果てだったと判明する。

かつてクロムウェルが神を前にして絶望し「願い」を諦めた際、相棒だった憂鬱の悪魔はクロムウェルを哀み、自分なりの方法でクロムウェルを救おうとした。
憂鬱の悪魔の「有無を操る能力」は物質だけでなく「記憶」にまで干渉することが可能だった。
だから憂鬱の悪魔はクロムウェルの記憶から「妻が死んだ」という記憶を消去し、自らの姿を妻(理事長)ソックリに作り替えて成り替わっていたのだ。
そのようにして憂鬱の悪魔は長年に渡ってクロムウェルの最愛の妻を演じながら、この地を守る「一族」としての役目も遂行してきていたというわけ。
理事長の姿が若々しくて美しいのは、憂鬱の悪魔が「死んだ時点での妻」の姿しか知らないから。

しかし、黒幕の出現によって綻びが生じ始めた。
黒幕は外の世界へ出て現実をメチャクチャにすることを目論む無邪気な悪魔で、そのために裏で暗躍しまくり、ついに現実に進出する。
4つあるノーマルエンドルートの内の2つでは、黒幕によってクロムウェルが殺される。クロムウェルの死によって憂鬱の悪魔は精神崩壊して発狂してしまい、ラスボスとして主人公によって倒されて終わる。

4つのノーマルエンドをクリアした後で解禁される真のグッドエンドルートでは、主人公たちは「神にお願いしに行く」ことにする。
そして主人公たちが神の封印されている領域の扉の前にたどり着くと、そこへクロムウェルが現れて立ちはだかる。
この最後のルートのクロムウェルは諸事情により全ての記憶を取り戻し正気に戻っていて、憂鬱の悪魔との主従関係も取り戻している。(ついでに黒幕のことは既にボコって処してきたらしい)
クロムウェルによると、神や悪魔の力で願いが叶うというのは言わば「世界の改変」であり、それが為された世界は歪められた世界であり、本来の世界ではないらしい。
彼女、クロムウェルが愛した妻は、神や悪魔に干渉されないあるがままのこの世界を愛し、それを守ろうとしていた。
「私は、彼女が愛したこの世界を守りたい。だから神に力を使わせるわけにはいかない」
こうしてクロムウェルが敵として立ち塞がるので、主人公はクロムウェルを倒す。
主人公は神に会って願いを叶えて貰って皆で仲良く元の世界に帰ってハッピーエンド。
なんかひたすらクロムウェルが不憫な話だった
0103名無しさん@お腹いっぱい。2024/03/10(日) 15:40:27.69ID:jtCtDtW1
ユニコーンオーバーロードっていう戦略RPGの「騎士領土奪還」というクエスト
舞台は中世ヨーロッパ風のファンタジー世界
悪の帝国が大陸の近隣諸国を侵略して征服し、大陸統一を成し遂げている
とある王国の騎士領も帝国の統治下に置かれ、新しい領主には前の戦争で武功を上げたガストンっていう帝国軍人が任命される
このガストンという男、よほど食欲旺盛なのか「食」というものに異常なほどの執着心を抱いているらしく、民に重税を課せて大量の食糧を徴収して備蓄し、さらに配給制度まで設けることによって民の自由な生活や商売を制限した
それはさながら共産主義の独裁国家みたいな感じで、多くの領民がガストンに反感を抱いた
特に、善良で正義感に溢れるアデルっていう若い騎兵が義憤に駆られ、出奔してガストンに反旗を翻すが、いかんせんガストン領は広大だし兵力も高くて太刀打ちできない
そこへ通りがかったのが亡国の王子として王国奪還のために反乱軍を率いる主人公
アデルから協力を求められ、主人公は領民を救うべくガストン領に攻め込むこととなる
戦いが始まると、アデルは主人公の威光を借り、かつての仲間である敵兵達に説得を試みていく
その説得によって多くの敵兵が主人公側へ寝返って味方となる
こうして主人公達は味方を増やしながら戦場を駆け抜けていく
だが、戦いが中盤にさしかかった頃、アデルの説得に応じない忠義者な敵兵達も出てくる
敵兵「昔、私の家は食い詰め、一家心中しようとしていた事が有った。その寸前でガストン様が食料を持って現れ、『死ぬ必要は無い』と言って、パンとスープを与えてくださり、食卓を供に囲んでくれまでした。ガストン様は我が命の恩人。それを裏切ることなど私には出来ぬ」
悲しいけどこれ戦争なので、主人公たちはその敵兵達を倒していく
そして中間地点である街を制圧し、帝国の支配からの解放を領民達に宣言する
でも街に居た町人からの反応は何故か薄い。普通はもっと歓喜するところなのに
町人「確かにガストン様は重税を課していますが、配給はちゃんとしてくれていますよ?」
って感じで、「帝国よりは王国に統治された方がマシではあるけど、別にガストンの統治ってそこまで悪くなくね?」的なニュアンスが漂っている
ついに主人公たちはガストンの砦に辿り着き、ガストンを討ち取ることに成功
瀕死のガストンは、陥落した砦を見て「苦心して集めた食料が」と嘆く
なんとこの期に及んでまだ食料のことを考えている
そんなガストンを主人公たちは罵るが、ガストンは反論する
「私は私利私欲で食料を集めていたわけではない。『飢饉』に備えて食料を蓄えていたのだ。この戦乱の時代、いつか必ず飢饉が起こる。その時ための備蓄食料だったのだ」
さらに領主は、こう言い遺す
「主人公よ、お前も王であるのなら、決して民を餓えさせるな・・・。幼い頃に私がしたような苦しみを、民に味合わせるな・・・」
「・・・ああ・・・でも・・・私はもう・・・飯の心配は・・・しなくていいのか・・・・・・」
この領地の奪還後、領地の騎士は「税を徴収する権利は我々に戻ってきた。これで昔のように裕福な生活が出来る」と喜び、商人は「商売で大儲け出来る」と喜んだ
町人は「ガストン様は配給を遅らせるようなことは決して無かった」少しだけ領主を惜しんでいる様子だった
(個人的に思ったことだけど、領主が極端に餓えを怖れる異常者だったのは事実として、餓えを無くしたいという願い自体は純粋だったし、ただ手段を間違えていただけのような気もする。そして騎士や商人の反応を見るに、重税と配給制度を敷いた領主のことを一番疎んでいたのって「既得権益者」だったのではなかろうか?って)
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