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【禁断】小狼×知世をひっそり語るスレ【村八分】
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0001CC名無したん垢版2018/04/08(日) 23:03:53.53ID:gsYrtu+L0
小狼×さくらの公式カップルに萌える人が大多数の中、あえて小狼×知世のカップリングについて語りましょう。

一度このカップリングを語ろうものなら、しゃおさくのお姉さま方に絶対零度の視線を浴びることは必至。
変人っぷりを自覚して今まで内に秘めていたけれどツイッターなどでは語る余地もない…などとお嘆きのあなた!
溜まり溜まった小狼×知世への想い、妄想をお待ちしております。
0002CC名無したん垢版2018/04/08(日) 23:22:01.72ID:qAHtADT80
小狼が知世にアタックするも安定のさくらレズで振られちゃって、
それでも猛アタックの末なんとか知世ちゃんが振り返ってくれてめでたしめでたしなSSが読みたい
0003CC名無したん垢版2018/04/08(日) 23:24:49.40ID:hTDKi0260
黎明期の某ともよさま二次小説にはお世話になったな
友達どうしだけど身体を重ねられるっていう知世の理屈が妙に生々しかった
0004CC名無したん垢版2018/04/08(日) 23:51:33.55ID:hTDKi0260
小狼×知世の歴史

・1998年某日、小狼×知世のR18二次小説発表さる。
・2000年早々、小狼のさくらへの片想いが続く中、某大手ファンサイトで小狼×知世の描写に注目が集まり始める。(さくらと知世とボールの罠、等)
当時のしゃおさく=SSの呼び名に合わせて“ST”と命名され、一部で隠れ家的な人気を博す。
・旧作CCさくら終了判明。ST民に動じた様子なし。(どうせ公式でそんな描写はない)
・CCさくらクリアカード編予告PV解禁。小狼×知世っぽい描写(本編1話の「李君がいますもの」のシーンと後に判明)に俺が興奮する。
・以下、12話で小狼がさくらを差し置いて知世を守るシーンなど、ところどころで小狼×知世の要素が盛り込まれる。
0005CC名無したん垢版2018/04/09(月) 00:31:11.14ID:6NsqrRVP0
俺は桃矢×知世かなあ
0006CC名無したん垢版2018/04/09(月) 00:33:05.30ID:dJbEDjK10
>>5
ここで言われましても
スレをお立てになればよろしいかと思いますわよ?
0007CC名無したん垢版2018/04/09(月) 01:34:59.70ID:SiLKmgK30
よもよちゃんがクロウのイタズラで小狼を(さくらを溺愛するような)好きになるエピソードならみてみたい。w 小狼を仕方なく・・は生々しい。みてられないー 胸が痛むよw
0008CC名無したん垢版2018/04/09(月) 02:01:16.10ID:PPTlruK80
もう3人で暮らせばいいんじゃないかと
さくらは天然で「それいいね!」とか言いそうだし、小狼は「(´-`)oO{家庭を円滑にしてくれる大道寺GJ」になるかもしれないし
知世もさくらを想いながら後継ぎのために政略結婚するより幸せかもしれん
0009CC名無したん垢版2018/04/09(月) 02:20:44.20ID:QLUI2OAo0
小狼=祐一
さくら=舞
知世=佐祐理

かな?
確かにあれも幸せの形だ

>>5
おう、いいじゃないか
マイノリティどうし、語れる場所も少なかろう
あまりそればかりになると困るが、少しぐらいなら語っていきねぇ
0010CC名無したん垢版2018/04/09(月) 02:38:02.79ID:HiaB5nk60
初期のほうでも意外と知世と小狼が絡むシーンがあるんだよな
ファイトのカードを捕まえるときに勝手に付いてきた苺鈴を小狼が叱るシーンで「李君、かっこいいですわね」とか
あれはどういうつもりで言ったんだろう
小狼はそんなに恐い人物じゃないよ、とさくらに伝えることで協力しやすくしたのかな?
0012CC名無したん垢版2018/04/10(火) 00:01:04.32ID:mX2YjKi20
知世は男の中では一番小狼のことが好きというか気に入ってるのかな
だから、大好きなさくらとの仲を取り持ったんだろうし
0013CC名無したん垢版2018/04/10(火) 00:04:08.43ID:A+GbS54C0
さくらの人生かかってるんだから
下手な男だったら後押し出来ないよね
0014CC名無したん垢版2018/04/10(火) 00:07:22.04ID:APCCCbiB0
>>12
社交界で名家のご子息との交流があったりするんだろうか
でも小狼も名家出身だし、礼儀正しいし、何回も身体に触れられて助けられてるし
んでもってカードキャプターの秘密を共有する数少ない仲間だから親近感もあるだろうな

苺鈴からピアノの腕前を聞き出すあたりは小狼が主題の女子トークなんだろうから、そのシチュエーションに萌えるわw
0015CC名無したん垢版2018/04/10(火) 09:57:37.76ID:jStVOVSz0
「李くん、本当に逞しくなられましたわね…」

陰り始めた陽が斜めに差し込む部屋のソファに知世は一人佇んでいる。採寸に呼ばれて照れる小狼と苦笑いのさくらが先程まで居た空間は、まだ僅かな温もりを残しているようだ。
小狼の採寸のために使われた巻尺と裁縫道具はテーブルに置かれたまま。なぜだか片付ける気になれない。

「李くんにも素敵な衣装を作りませんと。さくらちゃんも、かっこいい李くんのお姿をご覧になりたいでしょうし!」

もちろん、誰よりも大切なさくらが喜んでくれるように。きっと赤くなりながらも満面の笑顔を見せてくれるはずだ。
小狼をのことも思い浮かべてみる。渋りながらも、ちゃんと袖を通してくれるだろう。彼の優しさをよく理解できるくらい付き合いは長くなった。

ふと、巻尺を手に取って自分の肩幅を測ってみる。
「やはり殿方とは違いますわね」
言葉にしてみて、急に自分の行為が恥ずかしく思えた。ついさっき小狼に当てていたものだ。随分と大胆なことをしてしまった気がする。
「…さくらゃんに悪いですわ!」
それにしても、どうしてこんなに胸が高鳴っているのだろう。
知世は平静に戻るまで、短いとは言えない時間を、またこの部屋で過ごすことになった。
0016CC名無したん垢版2018/04/10(火) 09:58:54.02ID:jStVOVSz0
みたいな二次創作が読みたいぃいいい!
18年前に盛り上がったST属性持ちのみんな、ここに集っておくれー
0017CC名無したん垢版2018/04/10(火) 19:52:25.37ID:fkN+agzY0
>>16
そのサイトまだある?
0019CC名無したん垢版2018/04/10(火) 21:45:05.82ID:jStVOVSz0
ああ、じゃなくてSTで盛り上がったサイトのことかな
確か2000年代前半には閉鎖されてるはず
0020CC名無したん垢版2018/04/11(水) 00:54:14.00ID:AK4b2ZCZ0
>>18
なんだ
そこそこだな
肩幅図るのはよかった
0021CC名無したん垢版2018/04/11(水) 00:55:04.20ID:AK4b2ZCZ0
>>19
残念だなあ
pixivとかで探してもイマイチいいの見つからないんだよな
0022CC名無したん垢版2018/04/11(水) 08:38:29.97ID:VxjNosUC0
>>20
あざます
知世の心理描写って難しいね
あからさまに小狼に恋心を持たせてしまうと全くの別キャラになる

>>21
小狼×さくらがスタンダードすぎて作品を見付けるのすら大変だよね
出会えたら「同士よ!」って感じで出来映え以前に拝んでしまうわ

そのサイトも雑談だけでST創作小説とかはほとんど投稿されてなかったね
やっぱりみんな小狼×さくらが好きで集まった結果の余興みたいなものだったから
小狼×知世をやるにしても、小狼×さくらがベースにあった上で知世を絡めるのが王道路線なんだろうね
0023CC名無したん垢版2018/04/15(日) 23:31:18.32ID:N+ERs+5Q0
しゃおともいいよな
さくらちゃんとはまた違う方向性(色白だったり)の知世ちゃんの身体にムラっときて、シコって罪悪感覚える小狼とか、
なんかのきっかけで「大道寺も綺麗でかわいいよなあ…」とか思うようになって、知世ちゃん見るとドキドキするようになって
どうしようも無くなって知世ちゃんに相談する小狼を、優しく受け止める知世ちゃんとか見たい
0024CC名無したん垢版2018/04/15(日) 23:50:43.12ID:KkZV1g0e0
> どうしようも無くなって知世ちゃんに相談する小狼を、優しく受け止める知世ちゃんとか見たい
見たい
0026CC名無したん垢版2018/04/17(火) 23:16:39.75ID:eniE3Goo0
当時のSTサイトで、今も残ってるのはここ位?直リンは避けるけど
www.geocities.co.jp/AnimeComic/7275/

他、webarchiveで読めるやつとか無いん??
0031CC名無したん垢版2018/04/18(水) 04:50:02.41ID:TGD8QfqX0
「ほええええ!恥ずかしいよお!」
隣りからの超絶可愛い叫び声に、喜びと達成感を覚える。恒例になった、さくらちゃんの活躍は素晴らしいですわビデオ記の上映会である。
今や撮影の功労者でもあるケロちゃんも呼びたかったが、早々に眠ってしまったらしく、今日は二人きりである。

「こっ、これ!スカートの結構奥まで映っちゃってる……小狼くんには絶対ぜーったい見せちゃダメだからね!」
「残念ですわ。女神ヴィーナスにも負けないくらいのおみ足ですのに」
言葉ではそう返すが、李くんの血圧のことを思うと、言う通りにした方が良さそうだ。そうでなくとも、最近の彼はどこか疲れているように見える。
さくらちゃんと再開できて嬉しくないはずがないのに。いつも深刻そうな顔をしているのはなぜだろう。彼が孤独を好むかのように、一人で悩む姿を見ているのは心が痛む。私にできることは何か――。

「――ちゃん、知世ちゃん!」
「はっ、はい!」
ぼうっとしていた私に、さくらちゃんがビデオ終わってるよ、と声を掛けてくれていたのだ。
「すみません。ちょっと考え事をしていたものですから」
「大丈夫?すごく難しい顔をしてたよ」
まるで心を見透かされたような一言に、妙に怯んでしまう。
「い、いいえ!ご心配をお掛けしました!あ、お茶のお代わりをお持ちしますわね」
叫びすぎて喉が渇いたらしい、さくらちゃんのティーカップが空になっているのを見て、これ幸いにと席を外すことにする。
「すぐに戻ってまいりますので、その間にケロちゃんのアクションカメラ撮影集をご覧くださいませ」
0032CC名無したん垢版2018/04/18(水) 04:50:44.82ID:TGD8QfqX0
私は少しビターなものを飲もう。さくらちゃんには美味しいと言ってもらった紅茶を用意しつつ、自分にはほとんどブラックのコーヒーを入れ直して部屋に戻る。

「お待たせしました。ケロちゃんカメラの映像はどうでした?まだ首の座りがお悪いようですから、何か固定策を考えるか、大道寺トイズのほうでブレ補正技術の向上を図ってもらうようにしませんと」
新しい飲み物の香気に助けてもらいながら、部屋の空気を入れ替えんとばかりに、さくらちゃんに色々と話し掛ける。
「さくらちゃん?」
今度はさくらちゃんが呆けたような表情で画面に見入っている。短い同じ場面を何度も巻き戻しては再生しているようだ。
それは友枝中学校の球技大会で、急に雹が降ってきて軒下に避難したときのものだ。襲い来る雹の粒から、李くんが私の両肩を掴んでしっかりと守り通してくれるシーンが、見事に映し出されている。何もそんな数秒間だけブレもせず捉えなくてもいいのに、ケロちゃんたら。

どうぞ、と大好物の紅茶を前に置いても、さくらちゃんの反応は薄い。何か誤解しているのだろうか。それならば解いておかなければ。私と李くんはお友達、さくらちゃんのことが一番大切、だけが共通点なただのお友達なのだと。
「さくらちゃ――」
「あっ、ごめんね!あの、あの、しゃおらんくんがとってもカッコよかったから、つい何度も……」
小狼の部分を平仮名のように発音しながら、さくらちゃんはクッションに顔を埋めてしまった。
「そ、そうですわよね!李くんは誰にでも助けの手を差し伸べる、紳士の中の紳士ですわ」
修羅場、のようなシーンが訪れなかったことに安堵しながら、李くんの行動に賛辞を述べる。こんなさくらちゃんだからこそ、李くんは好きになられたのですわ。そう心の中で付け加える。

それからはケロちゃんの撮影について、あれこれと文句を付けては笑い合ったりして過ごし、また一緒に見よう、と約束してさくらちゃんは帰って行った。
一人になった部屋で、私はもう一度先ほどのシーンを再生させてみる。真剣な眼差し、躊躇のない行動。李くんは本当に誰にでも同じ助けをするのだろう。
分かっている。それでも、何度もそのシーンを再生してしまう。本当に……。
「素敵なシーンですわ」
「素敵なシーンだったな」
0037CC名無したん垢版2018/04/19(木) 01:14:54.85ID:HQyifY3I0
あざます
また何か思い付いたら投稿します
0040CC名無したん垢版2018/04/19(木) 17:53:13.63ID:yW/ig+hI0
さくらちゃんとのカプを応援したいけどこれも良いね!
0042CC名無したん垢版2018/04/20(金) 08:59:57.90ID:WptJqNUB0
「小狼 知世」でググると"小説"がサジェストされるぐらいだから隠れた需要はあるんだろうなあ
0043CC名無したん垢版2018/04/20(金) 09:05:59.86ID:2Qje8Oqf0
>>41
人いると思います
ぼくはじめて40のレスです
0044CC名無したん垢版2018/04/20(金) 09:51:28.40ID:kpKmmqNi0
クリアカード編の雹ふってる話で知世ちゃん庇ってるのが良かったな
0045CC名無したん垢版2018/04/20(金) 10:05:43.40ID:g2xJ2tWw0
小狼は己の行動に動揺を隠せなかった。
「なぜ、大道寺をかばってしまったのだろう」

クラス対抗の競技大会でのことだった。
小狼がバドミントンの試合をしていると、突然季節外れの雹が降り始めた。球技大会は一旦中断し、カードの仕業を疑った小狼たちが人気のない場所で対応策を練っていると、大粒の雹に襲いかかられたのだ。
危ない、そう思った時、小狼がかばっていたのはさくらではなく大導寺知世だった。

羽のように、軽かった。もともと白く華奢だとは思っていたが、未発達の自分の力でさえやすやすと抱えることができた。
折れそうなほど、か弱かった。触れた肩は細く、がっちりとしてきた自分の肩とは全然違っていた。「たくましくなった」といった知世の言葉の意味が今ならよくわかる。

大道寺には魔力がない。誰かが彼女を守らねばならないが、さくらはカードを封印しなければならないし、封印の獣ケルベロスはさくらのサポートをしている。となれば彼女を守ることができるのは必然的に俺一人。

そう、自分に言い聞かせてはみるが、友人の方を抱いてまで庇う必要があったのか。だいたい、クロウカードに襲われた時でさえ知世をかばったことはなかったというのに。
戸惑う小狼の鼻の奥に、知世を庇った時、長い髪からほのかに香った芳香が今も残る。

「大道寺……」

ふうわりとした知世の笑顔が浮かんでは消えた。
0049CC名無したん垢版2018/04/20(金) 12:38:51.69ID:dLX+SwwB0
>>45
描写力が半端ないですわ!
この二人は無自覚のまま相手を尊重した行動をして、後でどうしてだろうって悩むのが出発点っぽいな〜
0050CC名無したん垢版2018/04/20(金) 18:17:35.74ID:qpepGVt80
さくら「小狼くん どうして………」
0051CC名無したん垢版2018/04/20(金) 19:34:37.62ID:CK/6lCpG0
知世ちゃん庇ったのはニヤリとしてしまうよね
0052CC名無したん垢版2018/04/20(金) 21:30:20.31ID:c5eMEU760
良いけどひとつ訂正があるな
>クロウカードに襲われた時でさえ知世をかばったことはなかったというのに。
メイズの回とかボイスの回とか。
0054CC名無したん垢版2018/04/20(金) 23:12:50.09ID:g2xJ2tWw0
知世目線で書いてくれた人が柔らかい文体でいいなと思ったんだけど自分には難しかったから小狼目線で書いてみた
だいぶ雰囲気が違うからどうかなと思ったんだけど
ぼんやり15話後の話も浮かんできているので気が向いたら投稿する

>>52
その辺はさくらに指摘されて気づく流れにしたくて
でも今回は小狼一人に的を絞りたかったので諦めた
これまた気が向いたら形にしてみる

広い心で読んでくれてありがとう
0055CC名無したん垢版2018/04/21(土) 05:00:39.09ID:EskrZbVJ0
さくら「小狼くん………小狼くん……」シクシク
0057CC名無したん垢版2018/04/21(土) 07:04:38.59ID:/oL2Q2IE0
>>54
自分で読み返すと粗が目立つなあと思ったりするけど、あざます
こちらこそ、あなたの洗練された文章には憧れを持ちますわ

お話の雰囲気については各々の色があっていいんじゃないかな
このキャラクターはこうじゃないといけない、みたいな決まりがスレ内で設けているわけではないと思うので
小狼目線の続きはもちろん、あなたの知世目線のお話も読んでみたい
0059CC名無したん垢版2018/04/21(土) 20:06:25.37ID:5zPsx5MV0
>>55
色々難しいなあ
0060CC名無したん垢版2018/04/21(土) 21:07:28.07ID:WU0dEgSU0
さくら「小狼くんに連絡したいのに できないよ……」
0062CC名無したん垢版2018/04/22(日) 05:53:17.71ID:rXvGk3Ow0
小狼が知世ちゃんを庇うたびに反応してしまうw
0063CC名無したん垢版2018/04/22(日) 06:28:09.11ID:4Xlkwawo0
恋愛関係じゃないけど、深い信頼関係がある男女キャラクターが絡むシチュエーションに萌える
男女間の友情という人によっては否定される基盤に立っているのが美しい
そんな関係で肩を掴んで庇われたりしたらもう!
0064CC名無したん垢版2018/04/22(日) 08:53:53.09ID:HSGyF5kf0
さくら「小狼くん 小狼くん……小狼くん………小狼くん 小狼くん 小狼くん……小狼くん 小狼くん 小狼くん 小狼くん……」
0066CC名無したん垢版2018/04/22(日) 10:53:05.89ID:kXMsmnWn0
「小狼も来ればよかったのに、大道寺さんち!」
小狼は、突然の来訪者に眉をしかめた。
普段は静まり返った301号室に溌剌とした少女の声が響き渡る。
「木之本さん、残念がってたわよ」
ご機嫌な様子で李邸に現れたのは、言わずと知れた李苺鈴だ。不快感を露わにする小狼など意に介さず、ずかずかと家の中にあがりこむ。
「苺鈴!何をしにきたんだ、突然。連絡も寄越さないで」
「やだ、おばさまに言われたのよ。小狼がちゃんと生活しているか見てくるようにって。……って、なにこの部屋!何にもないじゃない。偉や私がいた時とは大違いね」
ガランとしたリビングを一瞥した苺鈴の言葉に、ぐ、と一瞬小狼は言葉を詰まらせる。その様子に苺鈴はいたずらっぽく笑って、本来の目的を提示した。
「ね、小狼、ちょっとパソコン借してくれる?」
「え?」
「見せたいものがあるの。だから、早く」

渋々と小狼は苺鈴を自室に案内した。パソコンを立ち上げ、苺鈴も使えるように設定を整えてやると、苺鈴はありがと、とウィンクを寄越して、颯爽とキーボードをいじくりはじめた。苺鈴の女王様的振る舞いに、『変わらないな、苺鈴も』と心の中でつぶやく。
ため息をついてベッドの上に腰掛けた。
確かに、今日は知世の家に招待されていた。しかし、小狼は断った。さくらと知世、そのどちらの顔もまともに見られる気がしなかったからだ。
先日の球技大会の後、自分の心の中にある新しい感情に気がついた。それがいつ生まれたものかはわからないが、確かに小狼の心の中で息づいていた。一方で、さくらを抱きしめた自分がいる。
『何やってるんだ、俺……』
0067CC名無したん垢版2018/04/22(日) 10:54:27.20ID:kXMsmnWn0
『いち、に、さん、いち、に、さん』
小狼が考えを巡らせていると、リズムをとる声が流れてきた。
「これは……」
「ふふふ、懐かしいでしょ。私が小狼と一緒に観たいって言ったら、大道寺さんがデータをコピーしてくれたの。一緒に見ましょ」
それは、なでしこ祭で上演された劇の練習風景だった。今よりも少し幼い自分が、一所懸命にダンスのステップを練習している。
場面が次々と移り変わる、セリフを練習するさくら。演技指導をする奈緒子。そして衣装の採寸をする知世。知世のメジャーが肩に当てられる様子が写っていて、小狼はかっと顔が熱くなるのを感じた。
「それにしても、大道寺さんも大変よねー」
「え?」
「だってそうじゃない。木之本さんを撮影しようと思ったらいろんな危険に巻き込まれるんだもの。
今日だってそうよ、また新しいカードが現れて大変だったんだから!
この間も、えっと、ヘイル、だっけ?雹の降ってくるカードに襲われたっていうし。感謝してたわよ、小狼に。おかげで怪我しなくてすんだって」
先ほどのシーンが頭の中にちらついて、小狼は平静さを失っている。けれど、努めて冷静に答える。
「当然のことをしただけだ」
「そういうと思った。でも、私、ちょっと大道寺さんのこと羨ましいと思ってたのよね」
「なんで」
「だって、小狼が木之本さんに優しいのは当然のこととしても、小狼、大道寺さんにも優しかったじゃない。
神社が迷路になっちゃった時も、大道寺さんのことはすぐに魔法で助けてあげたのに、私のことはなかなか助けに来てくれなかったし」
「何言ってるんだ。あの時はちゃんとお前のことを助けに行ったじゃないか!ただ、先生が……」
「それに、婚約解消した日!小狼、ペンギンに襲われた時、大道寺さんのことは守ってあげたのに、私のこと全然守ってくれなかったわよね。
そりゃ私は拳法の達人で、彼女はふつうの女の子なんだけど。ちょっと傷ついたわ。」
「……すまない」
自分でも気がついていなかったことを指摘されて、返す言葉がなかった。
「気にしないで。小狼が優しいのはいつものことだから。でも、小狼」
苺鈴が大きな瞳で小狼の顔を覗き込む。
「あんまり木之本さん以外の子に優しくしちゃダメよ」
見透かしたような苺鈴の言葉に小狼は胸が苦しくなった。
0068CC名無したん垢版2018/04/22(日) 10:55:25.20ID:kXMsmnWn0
練習風景に飽きたのか、苺鈴は劇本番の映像を流し始めた。王子様姿の小狼、かっこいい〜!と目をキラキラさせる苺鈴は何も知らない。小狼の中に新たな感情が息づいていることを。
『この気持ちを止めることはできない』
映像の中の小狼が言った。
『私はあなたが好きです』
小狼の心臓が早鐘のように打つ。
『いいえ、いえません。私のこの想いはあなたにも。いえ、あなたには』
さくらのセリフに、パソコンの画面を見つめる苺鈴の顔を見る。
そうだ、この気持ちは誰にも告げることはできない。
特に、苺鈴には。

苺鈴はずっと俺のそばにいて。自分がさくらに惹かれているのに気がつくと、自ら身を引いた。そして、二人の後押しをしてくれさえした。
それなのに、知世を想うと自分がどうにかなってしまいそうになっているなんて、絶対に知られてはいけない。
胸の苦しさに顔を歪め、小狼は己の拳を握りしめた。
0069CC名無したん垢版2018/04/22(日) 10:55:48.50ID:kXMsmnWn0
『姫!』
無のカードが発動して映像が止まる。
「残念よねぇ、ここまでしかないのが。やっぱり最後まで見たかっ……小狼?ちょっと小狼、小狼ってば!」
ハッとした小狼は顔を上げた。
小狼の表情が険しいことに気がついて、苺鈴が心配そうに尋ねる。
「大丈夫?」
「大丈夫だ。最近、少し魔法を使いすぎているから」
「もう。木之本さんのためとはいえ、ほどほどにしておきなさいよ」
苺鈴の気遣いに、小狼は自嘲的に笑った。
「心配ない」
「ならいいんだけど」
まだ少し納得していない表情の苺鈴だが、小狼が大丈夫だというのだから、大丈夫なのだろう。自分がとやかく言っても仕方がないのがわかっているので、それ以上深く追求するはやめておくことにした。
「これ、小狼から大道寺さんに返しておいてくれる?」
苺鈴は劇のデータが入ったメディアを振って見せた。
「……え?」
「大道寺さん、返さなくていいって言ってくれたんだけど、そういうわけにもいかないでしょ。それに」
椅子からぴょこんと立ち上がると、内緒話をするように、小狼の耳に顔を寄せた。
「木之本さんの最新映像入りなんだって。あとで一人で見るといいわ、ね?」
有無を言わせず件のものを小狼の手に押し付けると、苺鈴は得意そうな笑みを浮かべでひらひらと手を振った。
「じゃあ、よろしくね、小狼!」
「苺鈴!」

後には、小狼と小さなメディアが一つ。
0070CC名無したん垢版2018/04/22(日) 11:05:45.06ID:kXMsmnWn0
まさかの16話へ続くで迷ったんだけどもう投稿してしまうことにした
>>52で指摘された内容を苺鈴に語らせないでどうすると思って路線変更
(さくらに指摘されるのが辛すぎたともいえる)

長いし微妙に推敲が行き届いてないし、自己満足みたいでお目汚し失礼いたしました
0072CC名無したん垢版2018/04/22(日) 13:15:33.93ID:RqQ2j9HD0
小狼が知世を庇うところ繋がりで苺鈴が目にした場面に繋げるとは見事!
こんなクオリティの高いST小説を読めるなんて幸せだ

それにしてもすごいなあ
何がって、キャラクターそれぞれの個性の把握がすごい
苺鈴のためにPCを使いやすくしてあげる小狼、苺鈴相手にヘイルのときの感謝を伝える知世、さくら以外の女の子にあまり優しくしないほうがいいよの苺鈴
全部声優さんの声で再生されそうなぐらいリアルな立ち振る舞いだもの
0074CC名無したん垢版2018/04/22(日) 21:54:32.15ID:nz4LTcjj0
木之本桜「小狼くん ずっと一緒だよ?」
0076CC名無したん垢版2018/04/22(日) 23:41:33.95ID:BP8RIP800
庇うところに注目してしまうのがこのスレ住民のサガよ
>>70
超乙
0077CC名無したん垢版2018/04/22(日) 23:46:37.60ID:x5mhxyzq0
>>65
スクールデイズの桂言葉っぽい
0078CC名無したん垢版2018/04/22(日) 23:57:12.68ID:nz4LTcjj0
さくら「不安だよ 小狼くん……」
0080CC名無したん垢版2018/04/23(月) 17:57:04.11ID:0yDAWUUF0
さくら「知世ちゃんに 小狼くんのこと聞きたいのに聞けないよ…」

気になるのに…ごはんも食べれなくなりそうだよ ダメ!でも がんばらなきゃ!」
0084CC名無したん垢版2018/04/24(火) 09:44:27.66ID:QqxHNYXr0
さくら「あの時 わたし小狼くんに抱きしめられて……もう!小狼くんなんか」

さくら「やっぱり小狼くんが好き♪」
0086CC名無したん垢版2018/04/24(火) 13:37:17.43ID:0VuFPVjM0
さくら「知世ちゃんにホットケーキ食べさせてあげたいな〜♪」
0087CC名無したん垢版2018/04/24(火) 18:00:20.32ID:Kd/f7uR80
>>9
Kanon知ってるのか
舞報われんなあ
0088CC名無したん垢版2018/04/24(火) 18:21:32.46ID:eYKSIKoP0
さくら「小狼くんにも ごはん作って持って行ってあげよ〜♪」
0089CC名無したん垢版2018/04/26(木) 17:57:33.81ID:DkdE3RXu0
さくら「エビフライ🍤食べたいな〜
0090CC名無したん垢版2018/04/26(木) 23:11:17.87ID:jaYUEkt60
ヤンデレのさくらちゃんに死ぬほど愛されて眠れない小狼はよ

知世ちゃんは、仮に小狼のこと異性として意識することがあっても、別にそれで動揺したりすることはないイメージ。
さくらちゃんが一番って軸はブレないで、自分で感情の整理つけられるっていうか
0091CC名無したん垢版2018/04/27(金) 09:27:48.87ID:UaeTmSGv0
さくら「小狼くん、違うクラスだけど 授業中でも会いたいよ」
0092CC名無したん垢版2018/04/27(金) 10:03:09.51ID:RKNWCEOw0
>>90
さくらはLove、小狼はLike?Love?の狭間でどちらも叶わぬ想いを育む知世ちゃんを見たい(*´д`*)ハァハァ
0093CC名無したん垢版2018/04/27(金) 13:09:33.65ID:bBBSCz5q0
さくら「お昼休み 終わっちゃったな〜」(小狼くんと離れたくないよ)

さくら「午後からもがんばる!今日 知世ちゃんにホットケーキ食べさせてあげよ〜♪」
0094CC名無したん垢版2018/04/27(金) 20:49:26.86ID:pxD4AaXw0
さくら「小狼くん いま何してるかな〜電話してみよっと♪」
0095CC名無したん垢版2018/04/29(日) 00:17:53.10ID:UAQWaEKQ0
「これ、苺鈴から預かって来た。貸してくれてありがとう」
小狼が差し出したのは、先日知世が苺鈴に渡した記録媒体だった。
小さな物体の中には、知世が厳選した映像が詰め込まれている。
「まぁ、返してくださらなくてもよろしかったのに」
「これは大道寺のものだし、それに、苺鈴は借りたものは必ず返さないと気が済まない性質だから」
義理堅いお二人ですわ。知世はニコリと微笑んで、そっと手を伸ばした。

受け取ろうとした知世の指に、渡そうとした小狼の指先が触れた。
「す、すまない!」
小狼は何か熱いものにでも触れたかの様に手を引っ込める。
知世の心もとくん、と跳ねる。
けれど、なんでもない風を装ってにこやかに尋ねた。
「お気になさらず。それよりもいかがでした?、さくらちゃんの最新映像。超絶可愛らしかったでしょう?」
「あ、ああ。あ、……いや、その、あの、なんというか」
続きをいい淀む小狼の顔は、少し、赤い。
それは、さくらちゃんのことを話題にしたから?それともーー。
「それにしても、残念ですわ。さくらちゃんさえ許可してくだされば、スカートの中の際どいところまで激写した、超秘蔵映像もお渡しいたしましたのに……!」
えぇぇぇっと仰け反る小狼に、知世はおほほほほほ、と笑ってみせる。
たじたじの小狼がなんとか言葉を紡ぎ出す。
「だ、大道寺はすごいな。あんなにたくさん、さくらの映像を」
「それが私の使命ですから」
「それに、歌もすごくよかった」
「歌、ですか?」
「ああ、入れてくれてただろう、フォルダの一番下に」
0096CC名無したん垢版2018/04/29(日) 00:18:23.78ID:UAQWaEKQ0
知世はハッとした。苺鈴に頼まれてデータをコピーした時、同じフォルダに入っていた自分の歌までコピーしてしまったに違いない。
あれだけのデータを渡したというのに、律儀なことに、小狼はそれまで聞いたというのだ。
「申し訳ありません。入れるつもりはなかったんですが、間違えて一緒にお渡ししてしまったみたいですわ。お聞き苦しいものをお聞かせしてしまいましたわね」
肩をすくめて知世が謝ると、小狼は驚いたような顔をした。
「いや、そんなことはない。あの時は、カードのせいで落ち着いて大道寺の歌を聴くことができなかったから残念だと思っていたんだ。だから」
こほん、と一つ咳払いをした。
「聴けて、本当に良かった」

彼の言葉は不思議だ。私を嬉しくしてくれる。端的で、飾り気のない言葉は、人によっては怒っているように聞こえるかもしれない。けれど、その奥には彼の優しさや実直さが溢れていて、それが私の心を動かして、私の中の「何か」が形を変える。
知世は、映像を見て振り返ってみようと思うほどに自分の歌に価値を見出したことはなかった。しかし、小狼の一言で、知世は初めて思った。
たまには、自分の歌を聞いてみるのも悪くないかもしれませんわねーー。

さくらちゃんへの好きとは違う彼への気持ち。
彼を想う自分は、好きな自分が増えていく。
知世の心は一瞬触れた小狼の指先みたいに暖かかった。

なかなか返事を返さない知世の様子に、小狼は何か勘違いをしたらしい。「あ、いや、もちろんこの間音楽室で歌ってくれた歌もすごく良かったんだ!ただ、あの時は俺がピアノを弾いていたし……詩之本も一緒に歌っていたから…!」
しどろもどろでフォローしようとする小狼があまりに一生懸命で、知世はなんだかおかしくなってしまった。
「李君、そんなに慌てなくても大丈夫ですわ」
くすくすと笑い出した知世に、小狼はあっけにとられている。
「でも、そうですわね、私の歌を良かったと思ってくださるのでしたら……」
緊張した面持ちで小狼が息を飲む。
「また、ピアノで伴奏をしてくださいな」
知世の言葉に小狼の顔に穏やかな笑みが広がった。
「俺でよければ」
0097CC名無したん垢版2018/04/29(日) 00:24:08.85ID:UAQWaEKQ0
>>31の設定をいただきました。感謝
小狼に俺でよければと言わせたかっただけです
皆様のも是非読ませてくださいね
スレ&スペースだいぶ使わせていただき、ありがとうございました
0099CC名無したん垢版2018/04/29(日) 04:06:48.82ID:tQflKI+e0
さくら「💤小狼くん………」
0100CC名無したん垢版2018/04/29(日) 04:47:52.87ID:tQflKI+e0
さくら「目が覚めちゃったけど まだ眠いや…寝よっと♪」(小狼くんの夢 みれるといいな\\\♥)
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