>>336
「へえ、そいつはジュンってえのか。殺害リストには加えておくから安心しな」
「そんな!ジュンは殺さないで!お願いですぅ!」
必死によがりつく翠星石を足で跳ね除けるデュード。
「だがその前にお前の目玉を刳り貫くのが先だ。安心しろ。殺しはしない。目の見えないお前の前にジュンの死体を運んでやるよ」
そう言われると翠星石は絶望に満ちたような表情をした。
この先彼女に訪れるのは不幸だけなのだ。そして身近に迫るのは自らの命である。
デュードはコートから鋏を取り出して言う。
「俺がキレてる間はまだ大丈夫だ。だがイっちまったら何するかわからねえぜ?そして俺をそんな風にしたのはお前だからな」
「そ、その鋏で何を・・・あ!」
デュードは鋏の先端を翠星石の右目の眼球とそれを覆う皮膚の間に突っ込んだ。
「ああぁあ!抜いて!痛いですぅ!」
そしてテコの原理を利用して、鋏を思いっきり皮膚に押し付ける。すると眼球は綺麗に飛び出した。
「うぎゃあああああああ!!!翠星石の目がぁぁぁああああ!!!見えない!片方が見えないですぅ!」
翠星石の右目は綺麗なアイホールになった。
「まだ片方残ってることを忘れるなよ!」
さらに左目にも先程同じようなことを施し、刳り貫く。
翠星石は手をうろうろさせながら辺りを彷徨っている。
「真っ暗ですぅ!何も見えないですぅ!」
両目とも真っ黒なアイホールとなった彼女の顔は不気味だった。
「ううう・・・ジュン、助けて・・・」
そのまま翠星石は気を失ってしまった。